【新春特集】菅公学生服 株式会社 都城工場

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初めて制服に袖を通す時。少し大人になったような高揚感や、新たに迎える学生生活への期待と不安感を味わうことと思いますが、これから未来をひらく子供たちのスクールライフをサポートする「制服」を、日々笑顔で快適に過ごせるようにと願いながら、一着一着真心を込めて製造するのが、菅公学生服株式会社です。1970年に都城市の誘致企業として進出した菅公学生服()都城工場は昨年操業50周年を迎え、「これまで諸先輩方が築いてこられた技術を継承し、さらに進化していきたい」と語る工場長の野崎丈氏に、工場の概要や製品の紹介、今後の展望について話を伺いました。


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カンコー品質

都城工場の役割を。

野崎 弊社工場は、昭和45年に都城市の誘致企業第一号として操業を開始し、昨年は50周年という記念の年でした。弊社は岡山県に本社を構え、国内に倉敷工場(岡山県倉敷市)、米子工場(鳥取県米子市)、志布志工場(鹿児島県志布志市)、そして都城工場という四つの基幹工場があります。弊社工場の傘下には、南九州カッティングセンター、高城工場、高岡工場、大口工場、垂水工場という五つの衛星工場があり、総括して都城工場グループと呼ばれ、学生服の中でも重衣料に分類されるスクール衣料を生産しています(一部布ふはく品や企業ユニホームも生産)。服種は工場ごとに異なり、都城工場はブレザー、高城工場はスラックス、高岡工場はブレザー、大口工場はスラックス、垂水工場は夏セーラー服を中心に生産しています。南九州カッティングセンターは裁断専門の工場であり、当グループと志布志工場グループで使用する生地を一括して管理・裁断しており、資材や裁断品の供給と、納品の回収を行う専用便が毎日運行しています。


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生産量はどれくらいですか。

野崎 都城工場グループにおいては、1日約3650枚、年間約91万点を生産しています。学生服を生産するメーカーの中でも、弊社は自社生産比率が高い点が特徴で、国内19か所の自社工場でアイテムごとにそれぞれ生産を行っており、国内の縫製比率は約90%です。また、弊社全体の年間生産量は約700万枚となり、国産衣料の約8%を弊社が縫製していることになります。納入する学校は、北海道から沖縄まで全国15000校以上あり、県内においては、138校ある中学校の内100校、54校ある高校の内30校に納品しています。もしかしたら、この記事を読んでいるご家庭の子供さんの制服の裏には「KANKO」のタグがついているかもしれませんね。


すごい生産量ですね。しかも縫製作業は人手が主力なのですよね。

野崎 そうですね。弊社工場で製造するブレザーは、機械による自動化が難しい服種で、前述した生産量を製造するために、多数のマンパワーが必要です。現在、都城工場の従業員数は330人で、その内90人はベトナムを中心とした外国人実習生です。ある程度の技術力が定着するまで数年かかるため、従業員の年齢層は平均45歳(実習生を除く)と勤務歴が長く、熟練したスタッフが多数在籍しています。


それだけ熟練が欠かせないのですね。

野崎 子供たちや保護者の方々に「安心と感動」をお届けすることが我々の使命ですので、質の高い製品を安定的に、かつスピーディーに製造することが求められています。そのため、技術力の向上を目指し、勤務年数が一定年数となった従業員に、国家資格となる縫製技能士や機械整備技能士の技能試験を受験してもらい、現在、都城工場では1級技能士が15人、2級が36人在籍し、高い技術力を有しています。


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作業面において尽力している取り組みは。

野崎 製造業という業種柄、効率化や生産能力のアップには注力しています。工場内にはブレザー生産ラインが九つありますが、難度の高い作業ラインには技量の高い人材を集中させ、専門ライン化して生産能力の向上を目指しています。他にも、工場内には何百台というミシンが並び、故障の度に業者に依頼する訳にはいきませんので、社内にミシン修理専門の部署を設け、迅速に対応しています。機械の改良についても、前述した部署とアイデアを出し合いながら自前で行うなど、作業の効率化には常に取り組んでいます。





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教育制度

新人教育はどのように行っているのですか。

野崎 入社後は、技術指導の担当者が集中的に社員教育を行い、縫製に必要な技術を身につけてから(ラインに)配属しますので、未経験者でも安心して技術を習得し、職場になじんでいくことが出来ます。来年度については2人の新卒者が内定しています。私が入社した30年前は、同期入社が15人程いるような時代でしたが...、製造業界の慢性的な人手不足は弊社も例外ではありません。とはいえ、工場内には親子で勤務する方や夫婦、兄弟など、従業員の紹介で身内や知人が入社した例も多く、それだけ弊社のことを「人に勧めても安心」と捉えてもらっているものとうれしく思っています。


職場環境が良いことに他なりませんね。福利厚生も充実しているとか。

野崎 作業は機械相手とはいえ、やはり現場は人が中心ですから、従業員が気持ちよく製品作りに取り組み、ストレスなく働ける環境を整えるのが私の責務ですので、職場環境の整備と福利厚生の充実を常に念頭に置いて勤務しています。

その一環として、弊社が定める811月のファミリー月間中に、一昨年は従業員のご家族を招待した秋まつりを開催しました。工場の敷地内に舞台を設置し、歌やダンスを披露したり、飲食の場を提供したりと、約400500人の方々にお集まりいただき、大盛況のうちに終了しました。なかなか家族が働く職場を見る機会は少ないですので、弊社に対するご家族の理解が深まる良いきっかけになったのではないかと思っています。


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今後の展望

最後に今後の展望を。

野崎 これまでの制服は男子が黒の詰め襟にスラックス、女子は紺のセーラーにスカートという組み合わせが多かったのですが、近年は性の多様性の広がりなどにより、LGBTQに配慮したアイテムが増え、今後は男女差を無くすブレザー化が進むというのが業界の潮流となっています。そのため、ブレザーを中心に製造している弊社工場に求められる能力や生産量は、ますます高まっていくと思われます。昨年10月には、大分県・鹿児島県・長崎県・宮崎県の各営業所に付属する倉庫の在庫を一拠点に集約管理する目的で、弊社工場の敷地内に3階建ての物流倉庫を新設しました。さらなる効率アップに向け、こうしたハード面での整備も順次進めています。

 また、制服メーカーとして、少子高齢化が進むこれからの時代を生き抜いていくためには、時代の変化を見据えた弊社独自の商品や、新商品の開発がより重要になってくると感じています。特に、昨年から猛威を振るう新型コロナウイルスに関しては、入試や入学式の開催が危ぶまれたり、修学旅行や体育祭などのイベントでの買い替え需要が落ち込んだりと、予想だにしない事態に直面しましたが、(職種的にリモートワークは難しいので)マスクの着用、手指消毒の徹底や体温測定など、出来る限りの対策をとって、工場の稼働を停止することなく生産できたのは不幸中の幸いでした。

操業50周年を迎えた昨年は、様々な困難に直面した年ではありましたが、本年も時代に沿ったサービスや商品を模索しながら、地域に根差した企業として雇用面でも貢献しつつ、諸先輩方が築いてこられた技術を継承し、次の100年に向けて、より質の高い製品作りに邁進していきたいと思います。


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