アレルギー週間

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 2月17日~23日は、日本アレルギー協会によって制定された「アレルギー週間」です。
 今や国民の3人に1人が保有すると言われ、現代人特有の疾病と称されるアレルギー疾患。この記事を読まれている方の中にも、様々なアレルギーに悩まされている人が多いはず。
 その中でも、今回は食物アレルギーに焦点を当て、アレルギーを引き起こす食物や、検査方法、予防法などをお伝えします。

■食物アレルギーとは?

 食物アレルギーとは、アレルギーの原因となる食物に含まれるたんぱく質(アレルギー物質:アレルゲン)を摂取した際に、体が異物として認識し、かゆみや蕁麻疹などの皮膚症状、下痢や嘔吐などの消化器症状、充血や鼻水などの粘膜症状、ゼイゼイという咳などの呼吸器症状等の過敏な反応を起こすことです。特に深刻なのがアナフィラキシーショックというもので、呼吸困難や血圧低下などの症状が現れ、命にかかわることもあります。多くの場合は摂取後すぐに症状が表れる即時型ですが、まれに2~3時間後、あるいは翌日に症状が表れる遅延型があります。

 原因となる食物は、食品への表示が義務付けられている7品目「えび、かに、卵、乳、小麦、そば、落花生」の他、表示が推奨されている「あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン」の18品目があります。

■検査方法

 食物アレルギーの検査方法は、血液検査が一般的です。これは、アレルギー体質の有無や、アレルギー反応の強度を調べるもので、IgE抗体と呼ばれる数値を調べ、IgE値が高いほどアレルギー体質であると言え、特に即時型に対して有効な検査です。この他に、アレルギーの疑いがある食物からエキスを抽出して皮膚につけ、原因となるアレルゲンの種類を調べる皮膚テストや、疑いのある食物の摂取を1~2週間停止し、症状の有無を調べる食物除去試験、あるいは疑いのある食物を摂取することで症状が実際に表れるかどうかを調べる食物負荷試験があります。

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■食物アレルギーの予防法

 食物によるアナフィラキシーショックを起こさないためのもっとも確実な方法は、原因になる食物を不用意に摂取しないということです。このためには、とくに就学前の小児アレルギー検査の実施が望ましく、どのような食物でアレルギーが実際に起きるのかを事前にきちんと把握しておくことが大事と言えます。

■日常の食物アレルギーへの取り組み

 以前は小児の食物アレルギーについて、わずかでもアレルギーを発症する食物については徹底的に除するという考え方が適切であると考えられていました。しかし、近年では、アレルギー専門の入院設備のある病院で、きちんと検査した上でなるべくアレルギーを起こさない程度の量を少しずつ摂取し、体になれさせる経口免疫療法という新しい方法も始まっています。

■自己注射について

 また最近では食物によるアナフィラキシーショックを起こした際の緊急処置として自己注射の使用も始まっています。少量のアドレナリンをショック時に直ちに皮下に注射し、症状が悪化しないよう緊急で食い止めるというものです。平成24922日より保険適応が認められました。まだ認知度が十分でないため、今後普及のための努力が求められています。

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