設計工房ニッカワ

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 あなたなら「良いことしか言わない営業マン」と「良いことも悪いことも言う営業マン」どちらを選びますか?メリット・デメリットを事前に正確に伝え、生活者にとって何が一番大切なのか、何を中心に生活するのかのみを聞き、提案力で勝負するのが設計工房ニッカワ・建築工房ニッカワだ。
 今日は設計工房ニッカワ・建築工房ニッカワの代表新川勉氏に家づくりへの強い思いを伺った。
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―まずは会社設立に至った経緯を。

新川 私は神奈川県横浜市の出身で、以前は地元で設計事務所を経営していました。ちょうどその頃、高度経済成長期と重なり、切れ目なく依頼が舞い込む状態が約10年間続き、経済的には恵まれましたが、精神的・体力的には非常にハードでした。自ら望んで起業した設計という仕事に関してはとても充実していましたが、その一方で、仕事のためだけに日常を費やしている感覚がどうしても拭いきれず、将来的には田舎でゆっくりとした暮らしをしたいと思うようになりました。以来、地方の情報を色々と収集する中で、ある日たまたま目を通した新聞広告に、岡山県や広島県、沖縄県など国内10カ所の分譲地が掲載されており、その中の一つに宮崎県がありました。地域性や気候、食文化などを吟味し、最終的には宮崎県への居住を決めて応募しましたが、残念ながら2回外れ、そして3回目となる最終分譲でようやく当選しました。しかし、いざ当選したものの、私にとって宮崎県は縁もゆかりもない土地であり、多少の不安はありましたが、自分の憧れた田舎暮らしを実現するため、平成5年に宮崎県宮崎市に越してきました。そこから、まずは宮崎で足場を固めようと地元の建設会社に入社し、約10年間の勤務を経て、そこで培った人脈を活かし、平成15年に設計工房ニッカワを設立しました。

―設立から今年で10年が経ちますが、いかがですか。

新川 気付けばあっという間でしたね。以前横浜で勤務していた頃に比べると、仕事量は減少しましたが、その分お客様とじっくり打ち合わせを行い、1棟ごとにしっかり目を行き届かせることが出来るようになりました。もとより、コツコツと物作りを行うのが好きなうえ、人に任せるよりも自分で管理したいという性分からか、営業からプラン提案、見学会の案内・対応、資金計画、現場管理、アフターフォローまで全て私一人で担当しています。一つの住宅とじっくり向き合い、お客様が望む家、そして自分が納得できる家づくりを叶えていくのが、今の私のスタンスですね。

―お一人だとご苦労も多いのでは。

新川 私が大変だというよりは、お客様に対してメリット・デメリットが生じてしまうという点でしょうか。例えば、打ち合わせから引き渡しまで一貫して私が担当することによって、お客様にとっては煩わしさの解消や、余分な経費カットというメリットが生まれます。一方で、例えば私が病気にかかってしまった場合等は、進行がストップしてしまうというデメリットが発生します。ただ、私の場合はこうしたメリット・デメリットに加え、建築中や完成後に生じるであろう問題点までを、初めから包み隠さずお客様にお伝えするようにしています。家づくりは非常に高額な買い物であり、もし、住み始めた後に不備が発生した場合、初めから知っていたのと知らなかったのでは衝撃の度合いが大きく変わります。もちろん、不備のない設計・建築には十分努めていますが、100%ということはほとんどありえません。そうならないためにも、先にメリット・デメリットを全てお話し、お客様にとって受け入れられる事柄かどうか熟考した後に、納得して頂いてからご契約頂くようにしています。

―家づくりへのこだわりは。

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新川 例えば、特定のシステムや資材を使用するというこだわりはあまりありません。それよりも、設計士として、そうした物を「どういう目的でどのように使用するか」という企画力や、お客様にとって魅力があると感じて頂けるようなプランのご提案に重点を置いています。そのため、最初の設計図作成には注力しますが、完成した家が設計図通りであるとは限りません。建築過程において、「もっとこうしたい」というお客様からのご要望があった場合は、工期が許す限り最大限のご希望を取り入れています。というのも、一般の方が設計図上で壁や床の仕上がりをイメージするのはかなり難しく、お客様の目で状況が確かめられる状態まで建築の進行を待ち、実際に家の状況を見てから判断してもらっています。この方法は、効率的にはあまり良いとは言えませんが、お客様がこれから一生を過ごす家ですので、決して妥協してほしくないのです。この部分だけはこだわって建築を行っています。こうしたお客様主体の自由な建築もメリットの一つと言えるかもしれません。

―家づくりにおいて大切なこととは。

新川 家づくりの打ち合わせといえば、初回の打ち合わせ時から家の構造や資金面の話をすることが一般的かもしれませんが、私の場合、一生をかけて支払う高額な買い物を、相手の人物像を全く知らない状態で依頼することは出来ません。ですので、まず初めてのお客様には「世間話をしましょう。」とお伝えしています。ざっくばらんな話の方が皆さん色々と本音をお話して下さいますので、その中から私が感じとったお客様のイメージを図面へと落としていきます。打ち合わせの中で私がお客様に聞くことは「家づくりで何を一番大事にするか」という点のみで、あえて細部まで聞かないようにしています。この思いの背景には、家づくりには相性が大切だと感じているからです。2回目の打ち合わせ時には、私のイメージを具現化した図面を御提案するのですが、その図面にそのまま賛同して頂く事を目標とせず、もしお客様が思い描いていたプランと相違点があったとしても、「この人の描く設計図には何かしらの魅力がある」「この人なら私の考える家づくりを叶えてくれるのではないか」という直感を感じて頂ければ次の段階へ進みましょうとお伝えしています。こうした直感は、そのままお客様と私の相性となりますので、それが感じられない場合には断って下さっても構いませんとお伝えしています。同じ家をつくるなら、相性の悪い人よりも良い人の方が希望に沿った家が出来ることは想像に難くなく、相性の良い工務店を選択することも、理想の家づくりの大切な一歩だと思います。

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―昨年は杉を活用した家づくりに取り組んでいたそうですが。

新川 実は、宮崎に来て初めて、宮崎県は杉生産日本一の県であるということを知りました。木造住宅が好きな私にとって、足元にこんなに良い木材があるならぜひ活用したいということで、昨年、県の事業である「みやざきスギの家づくり活動支援事業」に参画させて頂きました。県産材は、木材の価格が安く、輸送コストも発生しませんので、規格材を贅沢に使用し、木肌を見せた造りや、重厚感のある大径材をふんだんに使用した家づくり等を手掛けました。県産材の使用は、私達工務店側のメリットだけでなく、お客様にとっては住みやすく見栄えの良い家づくりが叶い、地元地域にとっては地産地消に繋がります。今後も出来るだけ宮崎杉を取り入れた家づくりを行っていきたいと思います。

―最後に今後の展望をお願いします。

新川 元来より物作りが好きな私にとって、家づくりは天職と言えるかもしれません。これからは、任せられる部分は若いスタッフに任せて、私自身は今まで通り"手づくりの家"づくりに専念しつつ、お客様にとって「この人になら安心して家を建ててもらえる。」と思われるような誠意ある対応を心掛け、1棟でも多くの家づくりに携わっていきたいと思います。

―お忙しい中ありがとうございました。(聞き手・酒井里佳)

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