有限会社設計工房イズム

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 『夏の暑さを冬の暖かさに、冬の寒さを夏の涼しさに活かす』中熱活用住宅と、家族の健康と安全を守る『自然素材』を使った『木の家』づくりにこだわる有限会社設計工房イズム。『育み(はぐくみ)の家』という独自のテーマを掲げ、住む人にとって優しい家づくりを行っている。今日はそんな設計工房イズムの代表取締役矢野光宣氏に色々とお話を伺った。
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―会社設立の経緯を。

矢野 以前は別の建設会社に勤務していましたが、そこでは官公庁からの発注が多く、主に大規模施設を手掛けていました。もちろん住宅を扱う機会もあったのですが、当時は健康住宅というよりも、デザインを重視した住宅を手掛けていました。しかし、新築の住宅に一歩入るとツンと鼻を刺す新建材の独特の匂いや、フローリングが10年もしないうちに剥げてしまうような家を見る中で、人生の中で非常に大きな買い物である住宅購入において、こんな家に住むべきではないと痛感するようになったのです。そこで、お客様に心から「この家でよかった」と実感して頂ける家づくりをしたいという気概を持って平成17年、50歳で起業に踏み切りました。独立するにあたって何か強みとなるような独自の家づくりを模索したいという思いから、昼夜惜しまず勉学に励み、全国の講演会や勉強会を渡り歩く中で、以前から感じていた健康をキーワードにした家づくりへの思いが強まり、以来、心身共に健康に暮らせる家づくりに邁進するようになりました。

―コンセプトは。

矢野 私の考える家は、学校や仕事で何か嫌な事があっても家に帰って家族の顔を見れば落ち着く、あるいは、家族でケンカをしても最後にはみんなで楽しく笑いあえる、そうした家族の和や温かみを感じられる場所であり、成長を育む場所であると考えています。そしてもう一つ、家族で楽しく暮らしていくにはもちろん健康や安全が大切であり、これを叶えるのが自然素材です。自然素材は、化学物質が使用されていないため人体への影響がないことはもちろん、耐久性も高く、使い続けるほどに色艶が増し、少々の傷ならばヤスリ等で削って修復することも可能です。家が長持ちすることで、自然と家に愛着が生まれ、家族の物語が刻まれたさらに密度の濃い良い家ができます。家を通して、家族の和を深め、そして心身の健康を育む、これを弊社独自の「はぐくみの家」というコンセプトに掲げ、長く使って愛してもらえる住宅づくりを行っています。

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―使う素材は。

矢野 健康と癒しのある住環境を整えるために、家の中に様々な自然素材を使用しています。

まず、床には音響熟成木材という素材を使用しています。これは自然乾燥によって木材本来の機能を生きたまま保ち、油分を多く含むことで自然な艶を発色する保湿性の高い木材です。さらにこの木材に"うづくり"と呼ばれる、表面をこすり年輪の凸凹を際立たせる加工を施しており、滑りにくく、木の風合いを楽しめる床になります。

次に、壁には自然素材のみで作られた幻の漆喰と呼ばれる新しい壁材を使用しており、家の中の様々な臭いや化学物質等を吸着、分解する天然の空気清浄機と言われています。

その他、構造材や室内の家具、ドア等には宮崎の風土にあった県産材の杉や桧を使用しています。ここに挙げたのはほんの一例ですが、どれも厳選し、私自身が納得した素材ばかりを使用しています。

―さらにデザイン性にもこだわっているとか。

矢野 お客様の中には、「自然素材を使用したいけどデザイン性も必要」とおっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。やはり人生の大半を過ごす家ですから、素材の良さや耐久性の高さはもちろんですが、デザインが気になるのは当然のことだと思います。そのため、弊社では設計力やデザイン性も重要視し、ドアや壁、天井、家具等に使用する木材は節の無い木材のみを使用しています。

―幅広い方に支持されるのでは。

矢野 弊社の特徴として、インターネットを通じて御相談にいらっしゃる方が多く、特に20代後半から40代の方々は、事前に様々な情報を収集して健康素材にこだわりたいと言う方が多数いらっしゃいます。一方、50代以上の方々は弊社のもう一つの看板とも言える地熱活用住宅にご興味を持たれる方がほとんどです。

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―地熱活用住宅とは。

矢野 弊社では健康で住みやすい家づくりを叶えるために、自然素材の活用とともに、地熱を活用した温熱環境の整備にも尽力しています。宮崎県は南国と称されるほど温暖な地域ではありますが、冬に半袖で生活できるかと言えばそうではなく、特に冷え切ったトイレや脱衣場等でのヒートショック等による高齢者の家庭内事故が相次いで発生し、今や交通事故を凌ぐ勢いで増加しています。そこで弊社では温度のバリアフリー化を掲げ、地熱を利用した「夏の暑さを冬の暖かさに、冬の寒さを夏の涼しさに活かす」という外断熱・高気密の伝導型地熱活用住宅というシステムを導入しています。これは、床下から家全体を高気密・高断熱で覆って外気の影響を遮断したうえで、冬場には、深夜電力によって暖められた蓄熱暖房機の余熱や輻射熱によって床や壁、天井全体を温め、エアコン等を使用しなくても、外出先から帰宅した際は家の中が温かい状態のまま保たれています。一方、夏は床下のひんやりした冷気を室内に循環させ、エアコン一台で家全体を涼しく快適な環境に保つことができます。この地熱活用住宅は県内でも弊社のみの取り扱いとなり、九州でも未だ少ない工法です。お陰さまでご好評を頂き、自然素材と同じくらい興味を持って頂いています。

―自然素材と地熱活用という両軸に加え、徹底したプランづくりにも注力しているとか。

矢野 弊社は設計工房と名の付く通り、設計の段階からお客様とじっくりとお話をさせて頂き、生活しやすい建築プランを一緒に考えていきます。新築を建てられるお客様の中にはとにかく広い部屋を、と御所望される方も多いですが、いざそうした家で生活してみると、物の置き場所に困ることも少なくありません。そこで、弊社では設計の段階から、例えば、小さな子どもさんがいるご家庭ならリビングにおもちゃを出し入れするスペースを作ったり、奥様が掃除機を取り出しやすい縦長のスペースを作ったりと、生活に合わせた収納スペースを設計時に全て作り込むことで、完成したその日から快適な生活を送ることができるうえ、持ち込みの家具もほとんど必要ありません。しかし、これだけお客様の生活に沿ったプランを設計するには少々時間がかかるため、弊社では1棟の建築に4ヶ月半から5ヶ月程の期間を頂いており、年間では6棟程の施工になります。施工棟数を抑える分、一軒ごとに密度の濃い、高品質で丁寧な家づくりを心掛けています。

―最後に今後の展望を。

矢野 50歳からの起業ということで、当時は不安を抱えることもありましたが、常に良い物を作りたい、住みやすい家を作りたいという思いはぶれることなく、多くのお客様との出会いを経て、今年で創業から8年目を迎える事となりました。自分で言うのもなんですが、弊社の施工する家は良い家だという自負があり、お客様にとってもきっと暮らしやすい家だと思います。しかしここで満足することなく、これからも日々勉強や情報収集に尽力し、もっとより多くのお客様により高い満足度を感じて頂けるような家づくりを手掛けていきたいと思います。

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