どんぐり1000年の森をつくる会

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どんぐりの森.jpg 茶色い山肌が見える山林、水の流れない河。地球規模で問題となっている森林の減少に歯止めをかけようと、どんぐりから森をつくるという地道な活動を続けるどんぐり1000年の森をつくる会。その活動が功を奏し、第一号の森には沢も出現した。今日はこうした取り組みを続けるどんぐり1000年の森をつくる会の理事長樋口信義氏に色々と話を伺いました。
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―会の概要を。

樋口 初代会長であられる故鳥集忠男永世会長の「すべての生命の原点は山であり、山から流れだす水である。」という言葉の元、私たちの生活を育む自然風土を後世に引き継ぎ、自然植生である大淀川流域の照葉樹の森を再生することを目的として活動を開始しました。会員は140名で、環境教室の開催やどんぐり株主募集、どんぐり村の整備、ほ場の手入れ、種になるどんぐり拾い、植樹会の運営等を定期的に行っています。

―どんぐり株主とは何ですか。

樋口 当会ではどんぐり株主制度と称して、1500円で1本の木を植える制度を実施しています。ご協力頂いた方には、山の株主として登録し、オリジナルの株券を発行しています。今年度は約7400人にご登録頂いており、全国どこからでもお申込み頂けます。

―どんぐり村とはどんな所ですか。

樋口 ここは"こども自然塾"という名がついており、自然空間の中に拠点施設となる「どんぐりの森図書館」やブランコ等が設置され、大人と子供が一緒になって想像力を働かせながら遊べる場所です。外を見渡すと汗だくになって遊ぶ子供たちが見えますが、最近は空調設備の発達により汗をかくことが少なくなったため、体内の熱を調節する器官が働かず、寒冷じんましんや熱中症を引き起こす子供たちもいると思います。自然の中で遊び、鍛え、汗をかくことを身を持って体験してもらうことも、どんぐり村の大切な目的の一つです。

―色々な学びがありますね。

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樋口 他にも、木に蔦が巻き付く様を見たことがある方は多いと思いますが、この蔦は成長するにつれ次第に巻き付きが強くなり、いずれ木を倒します。すると、木や蔦が共倒れし林床に光が入る、これが自然の倒木更新です。自然はこうした淘汰を繰り返し、安定した森の成長へと繋がるのです。この摂理を理解しましょう。木を伐り倒す時は、将来の森の姿を描く事が大事です。実際に植樹した山も5年間下草刈りを行った後は自然淘汰を待つ「育成天然林づくり」を推進しています。

―会での活動は。

樋口 基本的には、ドングリを拾う・種をまく・苗を育てる・山に植えることを1年サイクルで実行し、「できる人が、できる時に、できることを行う」を原則に、自分たちが出来る範囲での活動を呼び掛けています。どんぐり株主は全国にいらっしゃいますので、お越し頂くことが難しい場合は私たちが代理で植樹活動を行っています。1回の植樹で約35haの場所に1万本程の苗を植えています。平成9年に山之口町で第一号の植樹を行って以来、今年で17号地まで拡大し、平成22年迄で計52.9ha127,900本もの植樹を行いました。第一号地では苗木が56m程に成長し、植樹したドングリの木を含め30種類ほどの樹木が確認され、沢筋には水が流れ出しました。こうした目に見える成果も出始め、平成20年には、内閣総理大臣賞を受賞、昨年は日立環境財団の『環境賞』」を受賞しました。NPO法人が選出されたのは初めてのことで、私達の活動が着実に実を結んでいることを実感します。

―今後の展望を。

樋口 この活動は「1000年の森」というように、私たちが植えた木が10年後、100年後、1000年後に様々な生命を育む豊かな森へと育つことを目的としており、終わりのない活動です。このような市民参加型の活動ができるのは、皆様からのあたたかい協力があるからです。植樹には子供から大人まで参加しますが、子供達には2回以上の経験を呼び掛けています。これは、子どもの頃に汗をかき、仲間と一緒に植樹した原体験は大人になってからも心に残り、社会人となった後2度目の植樹の際に大きくなった木を目の当たりにすることで、自らの体験が実を結んだことを実感しながら植樹してもらうためです。私たちが行う活動は、いわば後継者づくりとも言えます。現在の活動が、次世代、さらにその次の世代へ脈々と継続していくことを願って、これからも植樹活動を継続し、緑豊かで素晴らしい森、水資源の確保を目指していきたいと思います。

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