宮崎県を襲う大地震に備える(中編)

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2011311日、未曾有の大震災が日本を襲った。テレビや新聞を通じて目にする被害の甚大さ、その恐怖に身震いした方も多かったはずだ。しかし、この地震は決して他人事ではない。宮崎県は地形上、東側が南北約160kmに渡り日向灘に面している。この日向灘沖を震源とするマグニチュード7・1前後の地震が今後30年以内に7~8割の確率で発生されると予想されている。この日向灘を中心とする地震から家族や財産を守るために、私達が今できる事とは何だろうか。それを探るために、『宮崎県を襲う大災害に備える』様々な方法をご紹介していく。

 中編の今回は、様々な地盤問題を解決するハイスピード工法の詳しい特徴について、前回に引き続き、有限会社王生工業 専務取締役の中原伸博氏に話を伺った。

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―ハイスピード工法の概要を。

中原 ハイスピード工法(天然砕石パイル工法)は、地盤に孔を掘り、天然100%の砕石を締め固めながら詰め込んで石柱を形成し、軟弱地盤を強化・補強する地盤改良工法の一つです。この工法の前身はサンドコンパクションパイル工法と言われる砂を使用したもので、羽田空港の滑走路や東京ディズニーランドの地盤にはこの工法が使用されています。しかし建築機械が巨大なため、住宅等にも使用できるコンパクトな工法として、砂を砕石に変えて開発されたのがハイスピード工法です。この工法には様々な利点がありますので、一つずつご説明していきます。

①地震時の衝撃に強い

大地震発生の際は地層の境目に沿ってせん断力がかかるため、セメント杭や鋼管杭等ではせん断力の影響により杭が折れてしまうことがあります。一方のハイスピード工法では、地震の揺れに沿って杭が追随するため、杭の破損等はほとんど発生しません。また地盤自体の強度を高めますので、地震の揺れとの共振を減少させる効果があります。

②唯一の液状化防止工法

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先の東日本大震災では液状化現象が発生し、マンホールが飛び出す、地盤が波打つなど被害が相次ぎました。これは前述した液状化現象の通り、地震の振動によって砂質土の上層が液状化したことに起因します。この現象を防ぐためには、地面下の水圧をうまく地表に放出することが最良と考えられています。ハイスピード工法の砕石杭は、杭自体が水を通すため水圧を逃がす効果があり、液状化を防ぐ唯一の工法だと言われています。実際に東日本大震災で液状化を免れた工法として建築専門誌にも掲載されました。

③無公害工法

ハイスピード工法は天然砕石のみを使用していますので、土壌汚染や環境破壊を起こさず、また産業廃棄物として扱われないため、将来撤去する必要がなく、産廃費用もかかりません。もし家を建て替える際にも、同程度の家の重量であれば、埋設された砕石杭をそのまま利用することが出来ます。また、この工法はセメント等を一切使用しませんので、セメントと土を配合する際に発生の恐れがあると言われるアスベストと並ぶ二大発がん性物質の六価クロムや、CO2の発生を抑制することが出来ます。さらに、これまで施工が困難と言われていた地下水を多く含む地盤や腐植土、火山灰等の地盤でも施工が可能です。

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