宮崎県を襲う大地震に備える(前編)

| コメント(0) | トラックバック(0)
王生工業前編.jpg

 2011311日、未曾有の大震災が日本を襲った。テレビや新聞を通じて目にする被害の甚大さ、その恐怖に身震いした方も多かったはずだ。しかし、この地震は決して他人事ではない。宮崎県は地形上、東側が南北約160kmに渡り日向灘に面している。この日向灘沖を震源とするマグニチュード7・1前後の地震が今後30年以内に7~8割の確率で発生されると予想されている。この日向灘を中心とする地震から家族や財産を守るために、私達が今できる事とは何だろうか。それを探るために、『宮崎県を襲う大災害に備える』様々な方法をご紹介していく。

 今回は「住宅の基礎編」と題して、家を支える地盤の様々な問題点を解決するハイスピード工法を紹介する。話を伺ったのは有限会社王生工業 専務取締役の中原伸博氏だ。

■家を支える"地盤"

―東日本大震災では地盤に関する様々な問題点が取り上げられました。

中原 日本の都市の大部分は、臨海部の海岸低地や埋め立て地、地形的凹所をなす低湿地に位置するため、水分を多く含んだ粘土や砂、泥、腐植土、沖積層、盛り土などの軟弱地盤が多いく、地震や大雨等に弱い地盤と言われています。特に今回の東日本大震災で問題となったのが、「液状化現象」です。あまり耳慣れた言葉ではありませんが、これは地表面から5m以内に砂質土が存在する場合や地下水位が高い場合、地震の振動によって砂の粒子が沈殿し、上層が液体化することで、地盤としての耐力を失い不同沈下が発生します。そうすると、家が傾いたり、ドアや窓の開閉がしづらくなる、外壁・内壁に亀裂が発生する、地表面においては噴砂等を起こす場合もあります。あまり知られていませんが、こうした不同沈下による地盤事故は、1000件中10件以上もの発生があると言われ、火災事故が1000件に対して45件程度の発生率と比べると、倍以上もの危険が潜んでいるのです。

HS図1.jpg

―宮崎県の地盤はどうか。

中原 宮崎県も例に漏れず液状化しやすい土地が多い地形です。砂質層の海辺や、河川沿いなどは特に注意が必要です。また表面的には粘土質に見えても、実は地下層が砂質土だったという場合も往々にしてあります。そのため家を建築する前の地盤調査は大変重要です。

 

■地盤問題を解決するハイスピード工法

―導入に至ったきっかけは。

中原 2005年の構造計算書偽装問題(耐震偽装問題)以降、住宅購入者の利益を守るために2009101日より住宅瑕疵担保履行法がスタートしました。これは、売主が買主に対して10年間の瑕疵担保責任を負うもので、買主は保証金の供託か保険加入が義務付けられます。仮に住宅に瑕疵が判明した場合は、その費用が保険金によって補填されることになります。この履行法に際して、地盤の調査も重点確認事項となり、調査のいかんによって地盤の改良工事が必要となりました。こうした背景から、今後は改良工事の分野が成長するのではと考え、様々な工法を模索していました。一般的にはセメント等を使用する表層改良工法や柱状改良工法、銅管杭の3つの工法が代表的で、いずれかの工法を導入しようと機器の選定まで終えていた所、突然1枚のFAXが事務所に届きました。この1枚こそがハイスピード工法と私たちとの出会いでした。この偶然とも必然とも思える出会いに、何か深い縁を感じずにはいられません。

Categories

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 宮崎県を襲う大地震に備える(前編)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.blog-journal.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/292

コメントする

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31