山口運送グループ

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 平成不況といわれ十数年が経とうとしている。
 しかし、そんな不況をもろともせず、コスト削減や独自の社内環境を有効に活用しながら事業展開し、業績を伸ばし続けている元気な企業が宮崎市高岡町にある。株式会社山口運送グループである。
 今回はその山口運送グループに焦点を当て、同グループのこれまでの経緯や現状を山口登吉社長に、またグループ全体の今後の動向を山口登幸副社長にお伺いした。

■今年で40年を迎えます㈱山口運送ですがきかっけは

登吉社長 初めは、大手オーディオ機器メーカーの依頼でステレオやスピーカーなどを県内の電器店に配送する仕事をしておりました。その後、学習机などあらゆる商品の配送も増え、頑張れば頑張った分自分に返ってくるこの仕事が、性に合っていたのでしょうね。

 ご苦労もあったのでは

登吉社長 そうですね。あの頃は本当に忙しかったんですよ。高度経済成長期の最中、宮崎県ではダム建設や公共工事などが各地で盛んに行われており、セメントなどの建築資材の需要が高く、運搬業務がかなり多かったですね。寝る間も惜しんで働きました。1日の睡眠時間が2時間位という日も続きましたので、2人の子供たちも(現:登幸副社長と美紀取締役)トラックの中で育てたようなもんですよ。|と当時を振り返る。

 一心不乱に働き会社設立に至りますが

登吉社長 はい。福岡まで何度も通い詰め、昭和471月にようやく流通業務に欠かせない青ナンバーを取得することができました。それと同時期に有限会社山口運送を設立することになります。思い起こせば、ちょうどその頃、高岡農協(現JA宮崎中央会高岡支所)との青果物の取引が始まりまして、それがきっかけで現在のように宮崎県内の各JAさんや宮崎経済連さんの荷物も多く扱わせて頂くようになりました。

 それから40年。現在の状況は

登吉社長 いやー本当にありがたい事ですね。今では大手物流会社の西濃グループさんに青果物の少ない時期などを含め年間を通してお仕事をたくさん頂けるまでになり、関東や関西への流通業務が上り・下りと非常に効率よく回っております。また、平成17年からは郵便物の宮崎福岡・熊本間や、鹿児島福岡・熊本間の運送業務も手掛けるようになりました。

 1台のトラックから妻(美枝現会長)と二人三脚で駆けだした運送業務も今では大型トラックだけでも110台。平成12年には、美登観光バスを立ち上げ、わずか10年足らずで宮崎県内有数の観光バス会社に育て上げた。さらに、平成14年には㈱美登タクシーを設立。現在、山口運送グループの副社長である登幸氏が社長として130名の従業員を取りまとめている。

 社会貢献にも今後力を入れるとか

登吉社長 そうですね、近年宮崎県で発生した口蹄疫や鳥インフルエンザ・新燃岳の噴火も記憶に新しいのではないでしょうか。特に昨年の東北大震災は多くの方々が多大な被害を受けられました。そういった方々に少しでも力になれればと昨年は心ばかりの義援金を送らせて頂きました。

 地元の小学校にも寄贈されましたよね

登吉社長 はい。宮崎市立穆佐(むかさ)小学校が新築されたのですが、その際、緞帳を寄贈させて頂きました。地元である穆佐地区は、東京慈恵大学附属病院の創設者であり、ビタミンの父こと高木兼弘先生を創出した地でもあります。輝く未来の子供たちに大いに利用して頂きたいですね。

 最後に今後の抱負を

登吉社長 社員一人ひとりが愛社心をもって常に考え行動することが大事じゃないでしょうか。そうすることによって会社全体に相乗効果というのが生まれてきますし、利益にも繋がっていくと思います。宮崎県内で一番の運送・バス・タクシー会社にしたいですね。


ここから先は、登吉社長の経営手腕などのDNAを引き継ぐ登幸副社長にバトンタッチし、グループ全体の今後のビジョンについてお話を伺った。


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■トラック業界の今後

―トラック事業の今後の展望を。

登幸社長 トラック事業においては、安定した荷物の確保が第一の条件です。荷物の中でも大きな割合を占めるのが野菜や果物等の青果物ですが、国内で騒がれているTPP問題や、生産者の高齢化、後継者不足などにより、次第に生産量が減少しているのが現状です。また青果物の運搬は春と秋に最盛期を迎え、夏と冬はほとんど運搬量がなく、いわば半年間はトラックが稼働しない状態が続きます。そのため、青果物に代わり新しい主力となる荷物の確保を急務として奔走しています。

 またどの事業にも言えることですが、燃料高騰や増税、タイヤの値上がり、そして運賃の低下など、運送業をとりまく環境は依然厳しい現状が続いています。ただ幸いなことに、当社は整備工場やガソリンスタンドを自社内に整備しているため、車両の修理・塗装・板金・ガソリン給油など車両維持にかかる経費は比較的安価に抑えることが出来ます。と言っても、修理代だけでなくパーツの費用や人件費など多額の出費がかかりますので、これらの経費を抑制すべく、現在目指しているのが物流のアウトソーシングです。これは当社が業務を請け負い、実際の荷物の運搬は他社に代行してもらうというシステムで、当社にとっては運搬にかかる経費の削減になり、代行業者にとっては業務の発注が増えるという、互いに利益をもたらす仕組みとなっています。現在すでに物流のアウトソーシングに特化した企業も国内には多数存在しており、今後当社では県内での普及を目指していく予定です。

 バス業界の今後

―貸切バス事業の今後の展望を。

登幸社長 昨年新型のバスを10台増車しましたが、その背景には旧型バスへの規制強化があります。環境問題が叫ばれる中、ディーゼルエンジンに対する規制が厳しくなり、東京都・大阪府・神奈川県等の自治体では自動車排出ガス規制(通称:排ガス規制)による運行規制が敷かれ、土地の通過は出来ても、車両の停止や乗客の乗降が出来ません。また、排気ガス対策用の機器を設置することで運行許可が下りる自治体がある一方、新車でなければ不可という地域も増え、さらに尿素SCRシステムと呼ばれる排出ガス浄化技術の採用が進められることで、専用の尿素水の購入も今後必須となり、今後は順次全車両を新型に買い変えていく予定です。

 新型バスの導入により環境問題への整備を進めるとともに、お客様に対する安全なバスの運行も当社に掲げられた必須命題です。そこで当社では、お客様がご自宅の玄関先から帰宅時の玄関までを保証する新しい保険制度を昨年より導入しました。これにより、さらに万全の態勢で安心安全な旅行の催行が可能になったのではないかと自負しております。

 タクシー業界の今後

―タクシー事業の今後の展望を。

登幸社長 タクシー事業に於いては、今後施行が見越されている消費税の増税が問題点となります。従来運賃は内税表示のため消費税はかかっていないように思われますが、増税の際にどのように対応していくか、もしかすると今後運賃の値上げへと発展する恐れもあり、業界全体で検討していく必要があります。また、ドライバーの高齢化や、乗客の減少など、業界が常に抱えている問題も重なり、タクシー業界は厳しい苦境に立たされています。その突破口となるのがソフト面の充実です。当社は幸いなことに、女性のお客様に大変ご好評を頂いており、車体の色や「美」という文字が含まれた社名、そしてドライバーの人柄などにご満足頂いているようで、クレーム数もほとんどありません。タクシー業務はドライバーありきの業界ですので、こうしたソフト面の良さを今後一層深めていくため、今後更なる社内教育の徹底を行い、お客様に選ばれるタクシーを目指したいと思います。


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