宮崎市塗装業協会

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 7月は河川愛護月間だ。河川が汚染される原因については様々唱えられているが、塗装の際に排出される塗装廃液も一つの問題になっている。そこでこの問題を解決しようと、宮崎市塗装業協会では簡単に廃液の処理が行える簡易型水性塗料廃液処理機を開発した。今日は宮崎市塗装業界会長の園田龍男氏に開発のきっかけから今後の展望まで伺った。
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■開発のきっかけ

―廃液処理機開発のきっかけは。

園田「当協会に所属する会員のほとんどは自社内に廃液処理設備を設けています。ところが現場で発生する廃液の量は工法にもよりますが、1回の作業で100200ℓにもなり、それが工事期間中毎日排出されるため、廃液全てを自社に持ち帰るのは非常に困難でした。そこで、現場まで持ち運びが可能な簡易的な廃液処理機はできないものか、という発想を基に協会で取り組み、2年前に簡易型水性塗料廃液処理機を開発しました。」

 

■廃液処理機について

―構造は。

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園田「構造は非常に簡単です。縦横45cm、高さ60cm、容量100ℓ程の立方体の鉄箱の下部に蛇口があり、ここから処理された水が排出される仕組みです。処理の方法はまず鉄箱の中に廃液を溜め、凝集材を投入してミキサーで撹拌します。すると次第に塗料成分のみが凝集されますので、その成分を網ですくい取り、後ほど乾燥固化して産業廃棄物として廃棄します。鉄箱内に残った水はそのまま通常の水と同じように下水道に流すことが出来ます。また従来の廃液処理機は大掛かりな機械で現場に持っていく事は大変でしたが、これは重量が30kg程度ですので、1~2人程の力で簡単にトラックへの積載が可能なため持ち運びも容易です。なお、現在は水性塗料のみの処理になりますので、油性塗料に対する処理方法は現在検討中です。」

―費用は。

園田「実費で4~5万円程度です。当協会では全社揃えて導入するために、一部金額の補助を行っております。」

―メリットは。

園田「当協会は宮崎市等から発注工事を頂いておりますが、公共工事の縮小と共に工事数は減少しています。そこで発注増を要請する際に、技術面だけでなく、環境面での取り組みとして廃液処理機を使用した安心・安全な作業をアピールすることで、発注側にとっても他競合とは違った新たな付加価値が付与されるのではないかと思います。

最近では塗料の種類もシンナー等の有害物質を含む有機溶剤から、臭いの少ない無機系の水性塗料へと推移しており、教育関連施設や住宅等の改修工事でよく利用されるようになりました。ですが水性塗料は水で洗い流すことができる分、廃液の量も増加してしまいます。そのため工事現場で簡単に廃液を処理できる廃液処理機の需要は今後ますます高まってくると言えます。」

 

■今後の展望

―今後の展望を。

園田「先日、弊社も加盟している日本塗装工業会という国内最大規模の塗装協会においてこの廃液処理機を全国的に取り上げたいというお話を頂きました。そこで現在は処理方法を分かりやすく説明したDVDの作成を検討している所です。これをきっかけに宮崎発祥の廃液処理機が全国の塗装業者に普及し、廃液事故の発生予防に繋がればと期待しています。」

―お忙しい中ありがとうございました。(聞き手・酒井里佳)

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