社団法人宮崎県トラック協会

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「生活道路を使って仕事をさせて頂いているのですから、社会との共生が基本です。」(社)宮崎県トラック協会の草水正義会長のの信念だ。「お金ばっかりじゃないですから、社会を乱すようなことをしたらいけないですよ。」とも云う。それはまるで「利潤動機には意味がない。それは企業や企業活動にとって目的ではなく条件である。」とか「企業は社会や経済の許しがあって存在している」というドラッカーの講義を聴いているかのようだった。今や経済活動の発展に伴い需要と供給を繋ぐ国内貨物輸送量は年間約54トン(平成17年度)にものぼる。またその91%を担っているのがトラック輸送だ。電気・ガス・水道とかわらぬライフラインとなっているトラック輸送の現状と環境・安全など各課題への取り組みを、設立35周年を迎える(社)宮崎県トラック協会会長の草水正義氏にお聞きした。

 ―昨年の口蹄疫禍では、大変なご苦労もおありだったのではないですか。

 草水 口に出せないような辛酸もなめましたが、全国の仲間が見舞金として浄財を集めてくれるなど多くの励ましも受けまして、感謝の念に堪えないです。風評被害などの苦しい思い出よりも、今となっては皆様から寄せられた善意の方が心に強く残っています。とにかく宮崎県トラック協会からは倒産会社は一社も出さないという決意で踏ん張ってきました。また自主的に消毒槽を設置したりするなど、宮崎県内で口蹄疫を封じ込めるという信念で行政や関係機関の指導を仰ぎながら全員で頑張りました。本当に宮崎県内で封じ込められたことは奇跡だと思いますよ。この経験を財産にして、明日のためにも宮崎ナンバーは素晴らしいと云われるほどの協会のレベルアップを図っていきたいと思っています。

 口蹄疫終息後の昨年109日には、「がんばろう!宮崎 日本中にありがとう」と描かれたラッピングトラックの出発式を行いました。これは非常事態宣言中に全国から寄せられた支援への感謝の気持ちを届けるとともに、宮崎県の再生・復興と物産、観光の回復を願うものです。また、宮崎県の緑ナンバーは「安全・安心」ですと、改めて宮崎の緑ナンバートラックの安全性をPRするもので、今春3月までを目処に全国に感謝の気持ちと安全・安心をお届けします。ステッカーも5000枚作りまして宮崎ト協会会員事業所に配布しました。トラック協会全員で宮崎のPRに取り組み、一刻も早い県内産業の正常化を望んでいます。荷物がなければ私たちの仕事もないわけですし、地域経済の一員として(がんばろう!宮崎キャンペーン)を推進していきます。

 ―環境対策への取り組みも積極的になされていますね。

 草水 事業の存続性の観点からも、環境への配慮は欠かせません。エコドライブの普及促進やアイドリング・ストップ運動など自主的な環境対策には、トラック協会として以前から取り組んできましたが、エコドライブ管理機器の導入や低公害車の導入に対する助成制度も各方面に働きかけて実施しています。また、環境負荷の少ない事業運営である「グリーン経営」にも認証制度を設けて取り組んでいます。平成2211月末現在で、全国5409のトラック運送事業所が、交通エコロジー・モビリティ財団の審査を受け認証登録されています。

 宮崎県トラック協会独自の運動としましては、全国に先駆けて平成16年度から「トラックの森」づくり事業に着手しました。児湯郡川南町に4.2ヘクタールの町有林を借り受け、これまでに9000本の広葉樹を植栽しました。会員事業所をはじめ、地元川南町の山本小学校や宮崎市立恒久小学校のボランティアなどの協力を得て、毎年植栽を実施しています。

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 ―交通安全対策は。

 草水 「社会との共生」これが基本ですから、共生の第一歩は交通安全からという意気込みで最重要課題として取り組んでいます。春・秋の全国交通安全運動への参加はもちろんのことで、年末年始の繁忙期には業界として独自の「正しい運転・明るい輸送運動」を展開しています。また、ドライバーの安全意識と運転技能向上を図るために、毎年「トラックドライバーコンテスト」を実施しています。今年は宮崎県代表の上川修之さんがトレーラ部門で全国優勝しました。本人の努力が実った成果ですが、協会としても喜ばしいことです。

 「Gマーク」というトラック運送事業者の安全・安心・信頼の認証マークがあるのですが、これは交通安全対策などへの事業所単位での取り組みを評価し、一定の基準をクリアした事業所を認定するものです。平成15年からスタートし、私は九州・沖縄ブロック適正化事業連絡協議会の議長も務めているのですが、平成223月末で、安全性優良事業所に認定されたのは全事業所数の15.2%に当たる13136事業所です。交通事故は年々減少していますが、この「Gマーク」にもっと多くの事業所が参加して欲しいと願っています。そうなると事故は確実に減っていき安全性の向上が実現します。

 ―災害時の緊急輸送もありますね。

 草水 宮崎県トラック協会では、県や宮崎市などの各自治体と「緊急輸送協定」を結び、また、防災訓練にも積極的に参加し、緊急時の救援輸送が迅速に出来るよう万全を期しています。平成17年の台風14号による宮崎市小松一帯の大水害の時は、会員事業所の協力を得て延べ517台のトラックが出動し、災害ゴミの搬送にあたりました。

 トラック輸送は重要なライフラインの一つですから、それだけに担わなければならない社会的使命も大きいと思っています。

 ―私たちの日常生活に欠かせないトラック輸送ですが、協会のリーダーとして会長の今後の抱負は。

 草水 最初にもお話ししましたが、協会全体のレベルアップ、その中でも宮崎の緑ナンバーは素晴らしいと評価されるように努力したい。ただ特効薬はないのですよ。当たり前のことを当たり前のこととして誠心誠意心を込めて、11人が仕事に精励していった結果出来ることだと思います。現状を云えば、一般貨物運送事業者の99%以上が中小、零細企業です。取引の中で弱い立場にたたされることが多いのが実情です。トラック協会に加入していない事業者もあります。競争社会の中で目先の利益に走る事業者もいます。労働・社会保険に加入していない事業者がいるのも現実です。ただ安全・安心を犠牲にしてまで金儲けに走ることには価値はないと思います。(事業の目的は)金・物じゃないですね。人を育てて行くことが大事ですよ。そのためにも協会会員の各事業所が経営基盤を強固にして、「あそこの会社に入れてよかったね。」と云われるように、社員が家族から尊敬され、仕事を通して社会に貢献できる環境づくりに微力を尽くしたいと思っています。

 ―本日は、お忙しい中ありがとうございました。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

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