有限会社池田空壜

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都城市を拠点に、宮崎県・鹿児島県までカバーする九州有数の瓶回収業者有限会社池田空壜。近年は瓶だけでなく、古紙回収や廃棄プラスチックの回収も行っている。今回は会社設立から60周年を迎えた有限会社池田空壜の代表取締役池田和彦氏にリサイクルの現状や今後の展望などをお伺いした。

■会社概要

―まずは会社概要を。

池田 当社は都城市唯一の瓶回収業者として、宮崎県から鹿児島県の離島に至るまで、南九州津々浦々、瓶の回収と販売を行ってまいりました。販売先のほとんどが焼酎会社で、その他お酢屋やお醤油屋など50社程の皆様とお付き合いがあり、各メーカーから瓶の注文が来た際に即出荷できるよう、市内5つの倉庫では瓶を種類・色別に分類して保管しています。また、現在では古紙回収と廃棄プラスチックの回収も行っています。

―瓶や古紙の回収から販売までの流れを教えて下さい。

池田 現在、酒類販売の主流はディスカウントショップやドラックストアになっており、以前のように酒屋や廃品回収等から瓶を回収する事はほんのわずかです。その代わり、行政が資源ごみとして回収したものを落札して購入しています。その後洗浄専門の工場に委託し、綺麗になった瓶を各会社に販売します。焼酎瓶はメーカーを問わず瓶自体の口径や高さが決まっていますので、どのメーカーの瓶でも洗って再利用する事が出来ます。ただ、現在は瓶の素材が多種多様になり、ほとんどがリサイクルされずに使い捨てされているのが現状です。

古紙の場合は瓶と同じく行政の回収した物を落札するか、当社へ持ち込まれたものを回収します。その後不純物を手作業で取り除き、製紙工場に搬入して再生紙にされます。日本の古紙回収率は90%以上あり、世界でも非常に優秀だと言えます。

 

■入社当時と今の現状

―会社設立30年目の1980年頃、家業を継いで同社に入社されたそうですね。当時の様子は。

池田 入社した頃は国内物資の流通が今程豊かではなかったので、全ての瓶がリサイクルされていました。従業員数も22名と多かったのですが、それでも仕事が追いつかない程毎日大変忙しく、そしてとても充実していました。

―社長就任時はペットボトルが世に出回り始めた頃でしたよね。瓶の回収業者としては苦労なされたのでは。

池田 当時はコカコーラさんの瓶回収だけで年間6000万円程の売り上げがありました。しかしそれが全部ペットボトルへと移行し、3年の内に受注額が0になった時は本当にきつかったですね。現在の年商は6億円程度ですが、最悪期は1億数千万円に落ち込み、何年も赤字が続いた時はさすがに廃業も考えました。ですが、時代の流れなんかに負けてたまるかと知恵を絞り、ちょうどこの時から古紙回収を始めたんです。当時父には大反対されましたが、今では古紙の持ち込み量が市内一になるまで成長する事が出来ました。

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―回収業者としては、九州有数の企業ですね。

池田 ここまで継続して来られたのは、顧客の皆様が当社を信頼してご指名下さるお陰だと感謝しています。当社では「どんな仕事も絶対に断らない」という企業理念と言いますか、私なりのポリシーがあります。どんなに小さなメーカーからのご注文でも、例え赤字に繋がるようなご注文でも、そして在庫にない瓶をご注文頂いたとしても、決して断ることはありません。当社になければ全国から探し出しますし、瓶1本でも欲しいと思うお客様がいらっしゃれば必ずご提供する、これこそが私の使命だと感じています。こうした姿勢を皆様が認めて下さって「池田に頼めば必ずなんとかしてくれる」という信頼関係に結びついているのではないかと思います。

―嬉しいと感じる事は。

池田 私どもが納入した瓶でメーカーさんが良い焼酎を作って下さって、その会社が有名になる事が一番嬉しいですね。特に、当社の瓶をご利用頂いている「百年の孤独」で有名な高鍋町の黒木本店さんは環境問題に対して真摯に取り組まれており、私どもが納入した瓶を通して、環境問題の改善に少しでもお役に立てるということは至上の喜びです。こういう喜びがあるからこそ仕事が楽しくてしょうがないと言いますか、私にとってこの仕事は天職だと感じています。

 

■今後の展望

―今後の展望は。

池田 先程も述べた通り、リサイクル瓶を使うメーカーは年々少なくなってきています。地球温暖化防止の為にもなぜリサイクル瓶が良いのか、という事を皆様にお伝えするのも大切な仕事の一つです。ぜひ消費者の皆様も物を大切にするということを再考して頂き、一人でも多くの方に瓶を使って頂けると幸いです。

また、私の最終目標は、いつか自分達でデザインしたリサイクル可能な当社オリジナルの瓶を開発することです。この目標の実現に向けて、そして60周年を迎える今年、次なる目標の100周年に向けて、これからも日々精進していきたいと思います。

―お忙しい中ありがとうございました。(聞き手・酒井里佳)

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