株式会社日本コンタクトレンズ

| コメント(0) | トラックバック(0)
日本コンタクトレンズ.jpg

全国で15001800万人もの使用者がいると言われるコンタクトレンズ(日本眼科学会調べ)。これを初めて国内で臨床的に開発したのが日本コンタクトレンズ(通称:ニチコン)の創業者水谷豊氏です。その創業者魂を脈々と受け継いできたニチコンの製品、実は全て宮崎県で作られています。今日はそんなニチコンの宮崎工場工場長の安藤公洋さんと、宮崎第二工場の内田益太郎さんにお話を伺ってきました。

【工場の紹介】

―まずは宮崎工場、宮崎第二工場の各工場のご紹介を。

安藤 宮崎工場はソフトコンタクトレンズを製造しており、生産量は月に2000枚ほどです。液中で保存するコンタクトレンズは菌やゴミ等をとても嫌うため、薬事法下のQMS(品質マネジメントシステム)省令に基づき、高度管理医療機器として、細心の注意を払って製造しています。私が入社した25年前は200名ほどの従業員がいましたが、自動化や効率化が進むにつれ人員が減少し、現在は両工場合わせて40名(宮崎工場:9名、第二工場:31名)で製造を行っております。当工場では長期間使用が可能なコンベンショナルレンズを製造しておりますが、最近は使い捨てタイプのディスポーザブルレンズの伸びが顕著になってきており、こうした市場の変化にどう対応していくかが今後の課題です。

ケアセット.jpg

内田 第二工場では、7種類のハードコンタクトレンズと、約10種類のケア用品等を製造しています。生産量はレンズが月160007000枚、ケア用品は製品によって生産量が変動しますが、おおよそ3万本ほど生産しています。コンタクトレンズは医療機器を直接、目に入れるものですので、小さな欠陥でも人体へと影響を及ぼす場合があります。そのため、厚生労働省管轄のもと、大変厳しい規制の中で製造を行っています。

ソフトレンズとハードレンズの違いは。

安藤 ソフトコンタクトレンズは、水分を含むプラスチックでできた柔らかいコンタクトレンズです。含水率は素材によって異なりますが、大きさは約1314.5mmで、装用時は白目の部分までレンズが覆います。

内田 ハードコンタクトレンズは、硬いプラスチックでできたコンタクトレンズです。大きさは約9mmで黒目よりも少し小さく、まばたきのたびにレンズが上下に動きます。現在では酸素透過性のあるレンズが主流です。

 

【進化するレンズ】

―コンタクトレンズは日進月歩の進化を遂げていますね。

内田 以前は全てのレンズを手作業で製造していましたから、時間も人も多くかかりました。現在はほとんどがコンピューター化されているので、少人数でもレンズを製造する事が出来ます。

安藤 技術的なもので言えば、遠近両用や乱視用のレンズなんて昔は考えられませんでしたからね。その他、近年ではレンズに酸素を通す技術も上がり、朝まで連続装用が可能なレンズも販売されています。また、当社ではオーダーメイド仕様のコンタクトレンズの御注文も大変多く頂いております。

内田 オーダーメイドとは、各患者さんの角膜の形状を測定して、各人に合わせたレンズを製造することです。通常のコンベンショナルレンズは日本人の統計をもとに、角膜形状のカバー率が7080%分の在庫を揃えていますが、そのカバー率に沿わないものをオーダーメイドで製造しています。

 

【地場産品として】

―宮崎県に立地したきっかけは。

内田 環境に優しい土地柄が物作りに適していたこと、また地元で頑張りたいという優秀な人材の確保が出来たこと、そして宮崎県からの熱心な誘致活動もあって、田野町第一号の誘致企業に認定されました。

安藤 宮崎工場は1970年の竣工から今年でちょうど40周年を迎えます。当社の製品は宮崎県で製造を行っておりますので、ぜひ地場産品のご利用をお願いします。

 

【今後の抱負】

―今後の抱負を。

内田 私たちは創業者水谷豊の「困っている人を助ける」という姿勢を基本精神に、日本におけるコンタクトレンズのパイオニアとして、患者様の立場にたったレンズの製造を日々追しております。少々値は張りますが、品質を落としてでも儲かればいいという儲け主義に走ることなく、高品質を維持しながら、水谷の「患者さんの目に光を取り戻す」という遺志を継ぎ、これからもより良いコンタクトレンズの製造に尽力していきたいと思います。


―お忙しい中ありがとうございました。(聞き手・酒井里佳)


水谷物語.jpg

ニチコン会社情報.jpg

Categories

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 株式会社日本コンタクトレンズ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.blog-journal.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/183

コメントする

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31