アキ・ハウジング株式会社

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昔から怖いものの代名詞として語られてきた「地震・雷・火事・山嵐(やまじ)」。この中で最も恐ろしいのが、予報もなく突然襲ってくる「地震」である。

地震大国と言われる日本は大地震に備え、数々の耐震システムを開発してきた。その中で、究極の免震システムと誉れの高い「エアー断震システム」がいよいよ九州に初上陸した。

 今日はこの新免震システムについて、アキ・ハウジング株式会社代表取締役溝邉博氏に詳しくお話をお伺いした。

―エアー断震システム導入の経緯を教えてください。

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「実は当初、弊社では転がり免震システムの導入を検討していました。ですが、宮崎市平野部は地盤が軟弱なうえ、液状化する恐れがあるということで泣く泣く断念しました。当社の特殊装置を使用して導入するという方法もあったのですが、費用が高く、設備が複雑で点検も必須ということで、どうしようかと考えていた時に「空気で家が浮く」という驚きのシステムの存在を知り、見学に向かったのが始まりです。もちろん私も実物を見るまでは「空気で家が上がる?」と半信半疑でしたが、実際に目の前でこのシステムを見た時は「こんなに重い家がたったの2㎪(キロパスカル...空気圧の単位)で浮くのか!」と、大変驚きました。

地震の恐怖は、生きている以上どこまでもつきまとうものです。かく言う私も地震に対する恐怖心が強く、地震に怯えることのない安全な家を作ることが昔からの夢でした。ですからこのシステムを知った時は建築家として夢が叶った瞬間でしたね。

最近では、こうした耐震性に加えて、省エネ性や劣化対策など、住宅の長寿命化を促進する長期優良住宅が注目されていますが、当システムでは、地震で家にひびが入る心配もありませんし、倒壊の恐れもありません。子どもたちが地震の怖さを味わうことも、近い将来なくなるかもしれません。そういった面では、これこそが究極の長期優良住宅ではないかと考えています。」

―ではここから、エアー断震システムの詳しい仕組みを、一問一答形式でご紹介します。

 

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Q.どのような仕組み?

「地震の際、地面下の強化地盤と家の基礎の間に空気を注入して家を浮かせます。簡単に言えば地震の際に地盤と家を切り離して揺れを防ぐということですね。」

Q.手順は?

「地震センサーが地震を感知すると、タンクから瞬時に空気が送られて家が浮きます。浮きが足りない部分は補助装置が作動しますので心配はありません。地震の揺れが止まると、位置戻し装置に空気が送られ元の位置までゆっくりと戻ります。」

Q.どれくらい浮く?

「浮く高さは5~6㎝くらいまで浮かせることができますが、約2mm程度浮きあがれば断震効果が得られます。浮上時間は2~3分間で自然に空気が抜けていきます。」

Q.その際に使われる空気圧は?

「2kPa(キロパスカル)です。これは車のタイヤの空気圧と同じくらいの圧力しかかかっていません。」

Q.その空気の出所は?

「家の床下に大きなタンクを4つ埋めており、そこから出てきます。タンク内の圧力は常に7~10kPa程貯蔵されています。」

Q.空気の補充は?

「タンクから空気を放出する際、タンク内の気圧が下がります。すると自動的にエアコンプレッサーが働いてタンクに空気を補充するため、常に同じ空気圧を保っています。何より空気ですので、なくなる心配もありません。」

Q.使用期限は?

「半永久的に使用できます。タンクは鉄製ですので地中に埋めても100年程は大丈夫です。さらには家の床下にあるので腐食も少ないと言えます。地盤との接触部分はステンレス製のへりを使用し、配管関係も銅管を使用し、損傷のないように設置しますので、タンクと同じくらい長持ちだと言えます。」

Q.持ち上げ重量の制限は?

「約100トンまで持ち上がります。体育館も浮きますよ。通常の家が4060トンですので、平屋でも、三階建てでも、人間が何人乗っても大丈夫です。」

Q.停電時は?

「停電中でもタンクに貯めてある空気を利用して、余震時に家を持ち上げることが可能です。また、通常は一般の家庭用電源から常時充電器を経由してバッテリーからセンサーへ電気を供給するので、停電時でも心配はありません。」

Q.メンテナンスは?

「ボタン1つで簡単に家を持ち上げられるので、いつでもお客様自身で点検して頂く事が出来ます。もちろん費用も一切かからず安心です。また、埃等が詰まるほど空気の放出穴が詰まり浮きが良くなるという、大変メンテナンスフリーなシステムです。」

Q.耐震度は?

1-2.jpg「実験によれば震度100でも耐えられます。震度100の地震というのはありえませんが、家が浮く以上、地盤がいくら揺れようとも関係ないのです。」

Q.地盤沈下の際は?

「標準装備として含まれているハウスバランサーを使用して、地盤にコンクリートを注入し、傾斜修正を行います。そのため、たとえ地震による地盤沈下が起きても安い費用で元通りに戻すことが出来ます。」

Q.地震時の屋内の様子は?

「地震の際もっとも怖いのがガラスの破損や家具の転倒等による人的被害や地震後の火災です。ですが、このシステムでは揺れそのものを断ちますので、家が揺れることはなく、窓も割れず、家具も倒れないので、このような地震による諸被害の心配が全くありません。地震の際はむしろ家の中にいた方が安全だと言えるのではないでしょうか。」

Q.デメリットは?

「ほとんどありませんが、しいて言えば費用がかかることでしょうか。新築の際は280300万円になります。もちろん建築後の家にも取り付けることは可能ですが、その際住宅基礎の立て直し等、+αの費用がかかります。」

 

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―今後の課題と展開を。

「何千万もかけてようやく新築した我が家が、たった1回の地震で倒れてしまうのは、建てられたお客様はもちろん、我々建築家としても本当に悔しいことです。そうならないためにも、このエアー断震システムをいかにして多くのお客様に普及させていくかが今後の課題であり、意気込みでもあります。より多くのお客様にご利用して頂く事で、システム自体のコストを下げ、将来はどの住宅にも標準装備として設置されるようになれば非常に嬉しいですね。

 さらに、最近では宮崎市内の企業様より「ビル内にエアー断震システムを設置できないか。」というご相談を頂きました。現在は設置に向けて図面を作成中ですが、こうした住宅だけに留まらない、様々なニーズにも今後応用していけるといいですね。」

 

―お忙しい中ありがとうございました。(聞き手・酒井里佳)

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