(株)サクラドリームゲート
―地元
堀之内 当社は「地域の皆様と共に繁栄する企業」を経営理念として事業展開を図ってきましたが、昨今、建設業界に対するお客様からの要望は多様化しており、より柔軟に対応していく為には技術だけでなくサービス業としての要素が必要だという認識が高まっておりました。その一方で、公共事業の縮小など先行き不安な現状にあり、なんとか次の核となるような柱を作っておかなければという危機感も相まって、新規事業の立ち上げが決定しました。そこでどの分野を手掛けるか検討していたところ、

-しかし全くの異業種進出、ご苦労も多かったのでは。
堀之内 通常飲食店の立ち上げには1年程要するものですが、市管轄の施設ということで、応募前から運営開始日が決定しており、準備期間は3カ月しかありませんでした。もちろん私達はパン屋の立ち上げなど全く初めてでしたから、仕入れの仕方から始まり、メニューの構成や単価の付け方、チラシ作製や内装デザイン、そして肝心のスタッフ募集まで、全てを僅か3カ月間で完成させなければなりませんでした。初めのうちは他店での実績があるパン職人の方にコンサルティングを行ってもらいながら、社員一同「やるからには手作り感にこだわった美味しいパンを作りたい。」という思いで足並みを揃え必死に動き回りました。その思いが伝わったのか、良いスタッフや業者の方に恵まれ、さらに地元の皆様にも多くのご支援を頂きながら、なんとか平成19年4月にSAKURA高城本店を開店させることが出来ました。当該の地は国道から1本それた山に囲まれた場所にあるんですが、大変ありがたいことに、パンや料理への評判が評判を呼び、多くの方々にご来店頂きました。その1年後にはイオンモールに出店させて頂き、ご協力頂いた方への感謝は語りつくせません。来月でいよいよ開店より丸3年目を迎えます。ですが当時を思い出すと、もう二度と同じ経験はしたくないというくらい苦労の連続でしたね(苦笑)。
-イオンモールMiELL都城駅前店への出店をきっかけに同社、そしてセントラル工場を立ち上げられたそうですが。
堀之内 高城本店での成功を機に当社独自のノウハウを確立させ、事業規模を拡大していこうと、新会社(株)サクラドリームゲートを平成20年11月に設立しました。と同時に、今後の店舗拡大に向けて、また、卸しやネット販売の可能性を探るためにセントラル工場も増築しました。現在イオンモールMiELL都城駅前店へのパンの供給はこちらの工場から行っております。今年の4月から高城本店も大淀開発(株)から(株)サクラドリームゲートへと運営母体を変え、従業員数も40名を超える新体制になります。当社名には、これからSAKURAをもっと大きくしていこう、まだ自分達は夢の入り口なんだという意味が込められているんですが、今後SAKURA事業が更なる発展を遂げた暁にはゲートを外して「(株)サクラドリーム」に、最終的にはドリームも外して「(株)サクラ」という社名にしていきたいと考えています。少々青臭い命名法ではありますが、理念を謳うより伝わりやすいのではないでしょうか(笑)。
-店舗はオープン以来客足が絶えることなく毎日大忙しのようですね。両店はどのような店づくりを行っているのですか。
堀之内 高城本店は「田舎を楽しむ」というコンセプトのもと山あいに立地している為、当店を目的に
-今後の展開は。
堀之内 大淀開発(株)の企業理念である地域に根差した経営を今後も展開していきたいと考えています。具体的には、地元食材の利用促進やサービス業のスキルを磨きながら、地域のお客様に親しまれるような店づくりに努め、より多くの方々にこだわりの詰まった手作りパンを食べて頂きたいと思います。一方で、慣れ親しんだ地元宮崎県の美味しい食材を全国の方々に召し上がって頂きたいという思いもあり、宮崎県でSAKURAブランドが定着した暁には福岡・東京等への規模拡大も視野に入れていきたいと考えております。
また、本業は建設業ということで世間的に固いイメージを持たれているようですが、洗練されたSAKURAのイメージをリンクさせることによって、互いのノウハウを生かした、相互にプラスに働くような仕組みづくりを行っていく予定です。現時点では、当社売り上げは本業全体の3~5%に過ぎず、まだまだ微力です。ゆくゆくは本業の不足分を埋めていけるよう、会社全体で一体となって成長していけたらいいですね。
―お忙しい中ありがとうございました。 (聞き手・酒井里佳)


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