日南線観光特急「海幸山幸」

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2011年春、いよいよ九州新幹線の全線開通を迎える。そこで、鹿児島・宮崎の観光を盛り上げていくための目玉として運行を決定したのが、今回の観光特急「海幸山幸」である。今日は、九州旅客鉄道株式会社宮崎総合鉄道事業部部長の川原さんに、「海幸山幸」運行に至った経緯や、列車の詳しい概要をお伺いした。

―観光特急「海幸山幸」列車の開発に至った背景を教えてください。

川原 まず、開発に当たっては、平成23年春の九州新幹線の全線開通を見据えた南九州観光開発に取り組む中で、福岡を中心とした九州各地及び本州方面から宮崎地区への送客に力を入れることを一番に考えました。九州新幹線全線開通で博多駅から鹿児島中央駅までは1時間20分、新大阪駅からも約4時間と大変近くなり、各地から今まで遠く感じていた宮崎が身近に感じていただけるはずです。南九州エリアとして鹿児島県だけでなく観光資源豊富な宮崎県も合わせて全国的にPR展開をしていきます。今まで県や市単位で各地の観光地を「点」として育ててきましたが、これからは南九州全体を「面」として自治体、そして県民の皆様と一緒になって育てていきたいと考えております。

 

―南九州として面で、鹿児島・宮崎の観光を盛り上げていくための目玉として運行を決定したのが、今回の「海幸山幸」なんですよね。

川原 その通りです。観光特急「海幸山幸」を肥薩線の「はやとの風」、「いさぶろう・しんぺい号」と同様に南九州観光の目玉として全国に発信し、そして新幹線の全線開通を迎えたいと考えております。宮崎の観光産業は今大変重要な時期を迎えています。その中で1010日(土)からいよいよ「海幸山幸」の運行開始を迎えますが、この運行は、宮崎の鉄道、観光の行く末を左右する試金石と言っても過言ではないと思います。必ずや成功させなければなりません。私は宮崎県出身ですが、これまで22年間福岡で勤務しておりました。故郷である宮崎までが遠い(所要時間)と言われる度に、いつも寂しい思いをしてきました。本年度から宮崎勤務、そして「海幸山幸」の運行開始に携わるという素晴らしい機会を得て「海幸山幸」が自分の子供のように思えてなりません。もちろん、宮崎総合鉄道事業部の全員が同じ気持ちです。我が子の旅立ちに向けて、今大変やる気を感じています。

 

―「海幸山幸」はどんな列車なのでしょうか。

基本コンセプトは「木のおもちゃのようなリゾート列車です。」天然木を外装とした列車は日本初です。内装にもふんだんに飫肥杉を使用し、くつろげる室内空間を作りました。日南海岸の美しい海岸線、山萌える飫肥杉、河川を借景とし大きな窓から移り変わる景色をリゾート気分で満喫して頂けると思います。また、健康・安全・安心をテーマに、可能な限りエコ素材を使用しています。車内の特徴としては、「海幸号」は海のブルーを基調とし、「山幸号」は飫肥杉の赤目を基調色としています。座席定員は2両で51名です。ゆったりとした旅をお楽しみ頂けるようオール3列シートとしました。数名でお座り頂けるソファーシートや車椅子対応トイレ、車椅子スペースも設置しバリアフリー対応としましたのでどなたでも安心してご利用頂けます。更に客室乗務員が乗務して沿線の観光地案内や特産品販売などを行います。海が美しい区間ではゆっくりと走り、鬼の洗濯岩の絶景ポイントではしばらく停車も致します。飫肥駅では10分程停車して地元の特産品もお買求め頂ける時間を作りました。駅に到着、発車の際には、メロディーホーンが素敵な音色を奏でます。

 

―出発にあたり、「海幸山幸」列車の乗車切符だけでなく、観光切符も同時に発売されるということですが。

川原 今回の運行開始に伴い地元バス会社の宮崎交通()と連携して「海幸山幸観光きっぷ」を発売致しました。宮崎から南郷間のJR往復だけでなく、往復どちらか片道は青島、堀切峠、鵜戸神宮、飫肥など観光地を巡る観光バスもご利用頂けるきっぷです。また、北郷駅、飫肥駅、油津駅では割安のタクシー観光プランもあります。パンフレットでは停車駅毎の美味しいグルメを紹介しており、JRのきっぷをお見せ頂くと、お食事処等でソフトドリンクや割引などの特典を受けられるサービスもあります。

JR九州の方針は「誠実・成長と進化・地域貢献」です。今回の運行では特に「地域貢献」に重点を置いています。地域を盛り上げ、地域を元気にし、連携を図り共に発展することで、JR九州の存在価値が発揮されます。言い換えれば、地域が元気にならなければJR九州の発展も無いということです。「海幸山幸」は、運行開始の1010()に、宮崎駅で出発式を行い、終点南郷駅までの新たな旅立ちを迎えます。出発日には、地元皆様から協力を頂き、各駅で様々なセレモニーが計画されているようです。全国より多くの方に宮崎にお越し頂きたいと思います。今後は、宮崎県、宮崎市、日南市等の関係自治体、地域交通機関、地域の皆様と更に連携を図りながら、「観光宮崎」の活性化の為に全社あげて一生懸命頑張っていきたいと思います。「海幸山幸」にご期待ください。


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