旅館神仙

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宮崎県の代表的な観光地、高千穂。数多の宿が存在するここ高千穂で「高千穂と言えば旅館神仙。」と言わしめるほどの宿とは、一体どんなものなのだろうか。今日は旅館神仙の女将佐藤久美さんに、全国区の認知度を誇るまでに至った経過や、普段の接客で心がけていること、そして新しく誕生した付帯施設「神呂木の庄」などについて伺った。

―まずは旅館の簡単な説明をお願いします。

女将 部屋は本館8部屋、神呂木の庄2部屋の合計10部屋ございまして、お客様に色々なお部屋をお試しいただけるよう、各部屋のしつらえや露天風呂、調度品に至るまで全て異なった造りとなっております。また、各部屋に露天風呂、もしくは総檜風呂が備わっており、館内内湯も男女各1つずつご用意しております。お料理は当館でしか食べられない、素材本来の旨みを引き出す料理にこだわっておりますので、おだし一つをとっても他とは違うと実感していただけると思います。

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1973年の創業以来多くのファンを惹きつけてやまない神仙ですが、創業当初からこれ程の盛況ぶりを維持しているのですか。

女将 高千穂は宮崎県の代表的な観光地ということもあり、旅館やホテルなど宿数が多く、当館も創業当初は特に特徴を持たない普通の旅館でした。ですが他と同じことをしていてもお客様に選んで頂けないということで、「高千穂に来たから宿を探そう。」ではなく、「神仙に宿泊に行きたい、ついでに高千穂を散策しようかな。」と言っていただけるような旅館を目指そうとスタッフ全員で話し合いました。そこで、まずは「純和風」をコンセプトに、囲炉裏の席を作ったり、郷土料理だけでなく神仙独自のお料理をお出しするなどの旅館改善に努めましたが、やはりお客様に認知して頂けるのには時間がかかるため、各旅行会社に社長自ら足を運んだり、館内ではお客様にお声掛けをしたりと、スタッフ一丸となって宣伝して回りました。そのおかげでようやく90年頃から徐々に「高千穂と言えば純和風旅館神仙」だと認めてもらえるようになり、大変喜ばしかったのですが、そうすると今度は純和風の枠に捕われすぎてしまい、旅館の気風が限られてしまうということで、今年の夏からは純和風を取り、「旅館神仙」として営業を開始しました。純和風の枠を超えて、これまで以上に本物を提供できる本当の高級旅館を、そして日本に限らず、世界中どこを見渡してもここにしかない宿を作ろうと、スタッフ一同尽力している最中です。

 

―佐藤さんにとっておもてなしとは?

女将 おもてなしとは非常に広域な言葉で「これがおもてなし」という形がありません。スタッフ全員で常にアンテナを張って、お客様が何を望んでいるのかを即座に読み取り対応することが重要です。ですがそれ以上に大切なのは、数多い宿の中から神仙を選んで来て頂けたことに対する感謝の気持ちを笑顔で表わすことですね。また、当館では、ご来館されたお客様をお部屋にお通しした後は、お客様が何かご注文されない限り、誰も部屋に伺いません。というのも、最近はプライベートな空間を大切にされるお客様が多く、べったりとお客様に付くだけがおもてなしではないと考えているからです。ありがたいことに、チェックアウト時には皆さん「本当にゆっくり寛げました。」と言っていただけます。

 

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―心がけていることはありますか?

佐藤 お客様はもちろんのこと、スタッフ同士もお客様と同じくらい尊敬し合い、声を掛け合い、助け合いながら、何事も「個人プレイはせずチームプレイで動く。」ことを心がけています。当館一番の魅力は、何よりもスタッフの人となりですね。建物はお金をかければ良いものが作れますが、旅館の本当の魅力は中身だと思いますので、お客様にとって大切な思いが詰まった旅行をとにかく喜んで頂けるよう、スタッフ全員で努めています。

 


―最後に読者の方にメッセージをお願いします。

女将 旅館神仙では、人気の色浴衣着付けから筆ギャラリー、また日本でも珍しい館内全面畳張りなど他では味わえないサービス、設備を数多く取り揃えております。まずはご来館頂いて、お客様が感じるままに過ごして頂けたら幸いです。ホテルにはない、旅館の良さを是非体感して下さい。

 

―本日は、お忙しい中有難うございました。

 

 

【神呂木の庄】

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女将 神呂木の庄は、本館横に付帯しているエリア一帯の名前で、今年の810日に誕生しました。そして現在、この中に神話の里高千穂をイメージした月詠と万葉という離れが2棟完成しております。本館以上に静寂な空間で、プライベート監修の庭もあり、まるで一軒家に滞在しているかのような感覚を味わうことができます。お客様自身で色々な過ごし方、時間の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。

さらに、今後は宿泊棟をもう2~3棟追加しまして、隣接した土地を公園化していきながら付帯設備も増やしつつ、神呂木の庄を完成させていく予定です。最近は連泊されるお客様が少しずつ増えていらっしゃいますので、その方々に宿泊のお時間を有意義に過ごしていただけるような施設を作っていきたいと考えています。


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