永田農園

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永田農園.jpg農薬や化学肥料を一切使わない完全無農薬野菜を生産する「永田光男式農法」。今回は完全無農薬野菜を生産するまでの過程や、堆肥・土壌作りの重要性を中心に、永田光男式農法の創始者である永田光男氏にお話を伺った。

<農業との出会い>

―お若い頃はエンジニアとしてご活躍されていたそうですが、就農したきっかけは?

 昔は製鋼や造船など機械関係の仕事を行っておりました。その仕事の一環として、特許を取得した生ゴミ処理機を販売していたんですね。その処理機は細菌や微生物が住むチップを入れ替える作業が必要だったんですが、ある日それを忘れてしまって(苦笑)。そのチップを畑にほったらかしにしていたら、なんとそこの畑の野菜がとても成長したんですよ。その時、微生物の力の偉大さに瞠目させられ、これをうまく活用すれば美味しい野菜が作れるんじゃないかと閃いたのがきっかけです。その後すぐ都城の堆肥会社から土を10トン仕入れて野菜を育ててみたんですが、その土には菌が少なかったらしく自分の思うような味が作れなかったんです。そこで「美味しい野菜を作る為には堆肥から自分で作らないといけない!」と思い、堆肥から始めました。

 

<鹿児島産貝化石アラゴナイトの力>

―研究の末、すごい堆肥が出来上がったそうですが。

私は「火の鳥」という堆肥を作っているんですが、これは農薬や化学肥料を一切使わず、しかも低コストで野菜が作れるという優れ物なんです。主原料は鶏糞で、作り方はまず工場内の温度を調節して、堆肥中の微生物を活性化します。そこに第4期更新世中期の堆積物と言われている約35万年も昔の貝化石を混ぜるのです。貝化石は主成分がカルシウムで、その他ミネラルを豊富に含んでおり、土に撒くことで微生物の動きをより活発に動かすことができるのです。さらに、私が使用している鹿児島産貝化石は、アラゴナイトという非常に珍しい結晶の形をしていて、人間の体への吸収力が一般的な貝化石より7~8倍もあるんです。一般的な貝化石とアラゴナイト貝化石には硬度にかなりの違いがあります。例えば、カキ殻や一般的な貝化石をダイヤモンドと見立てると、アラゴナイト貝化石は炭みたいなものなんです。ダイヤモンドは微粉末にしても胃で消化できませんが、アラゴナイト貝化石は消化できるんです。土の本来持つ力と微生物、それに可溶性のカルシウムやミネラルの栄養を豊富に含んだアラゴナイト貝化石を加えた土壌は、バイオマス量が多いため、透水性や通気性がよくなる上に、土も軟らかくなり、何を植えても元気に育つようになります。鶏の餌にもこのアラゴナイト貝化石を混ぜているんですよ。こうして出来た火の鳥は、自分で言うのもなんですが本当に良い物です(笑)。

 

―「火の鳥」を使って野菜を育てる「永田光男式農法」。今、県内外で評判だとお聞きしていますが、お問い合わせも多いのでは?

ナス全体.jpg県内外から多くの会社や農業生産法人の方々が見学に来られるのですが、その度に皆さん野菜の出来や農園の状態にとても驚かれて帰られます。専門の方が見ると分かるみたいですね。私の畑では、なぜか植物にほとんど虫がこないんです。植物自身が持つ強さを高めることで虫を寄せ付けにくくしているんだと思います。また、雑草も生えにくくなるんですね。他に、この農法で作付けしていただいている生産者の方の話では、「玉ねぎを切っても涙が出ない」とか、「普通の作物より大きく育った」「密度が濃くなり味も良い」とおっしゃっていただきました。不思議なことに、この農法で作った野菜は、自然界のものと同じように、日数が経過しても腐敗するというのではなく、枯れていく感じになるんですよ。この点も皆さん関心を持たれていたみたいです。

私の農法は、火の鳥や微生物、アラゴナイト貝化石を使うなど自然の持つ本来の力を最大限に引き出し作物を育てるということが基本です。科学肥料や合成農薬に頼らずに、自然界の仕組み、特に土の威力を最大限に活用する「永田光男式農法」をとことん追求して、食の安全・安心を確立し、消費者の皆様方に、美味しい野菜と健康ライフをお届けしたいと願っています。自然はまだまだ奥が深いと思いますよ。研究に熱が入ります。

 

―最高の土壌づくりにかかせない堆肥「火の鳥」。悩みもあるとか。

「火の鳥」は本当に良い物なんですが、問題はこの堆肥を使用した農法をどうやって広めるかなんです。農家の方々も良い商品だとは実感してくださるんです。ただ、その堆肥を使った作物の出来があまりにも良すぎて、「他の人には教えたくない。」などと、なかなか伝ようとしてくれないんですね。そこが難しいところです。ここを突破するためには、まず農家の方々にこの堆肥を使った「完全無農薬」の良さを地球の環境問題も含めて正しく理解していただいた上で、「消費者に本当に安心して食べられる安全な野菜を届けたい!」という意識へと変えていくことが必要だと思いますね。

 

<生産者としての責任>

今は「無農薬」という言葉は特別栽培農産物ガイドラインによって使用禁止となりましたので、販売の際には農薬や化学物質を一切使っていないと表示することはできないんです。でも普通に考えると、その野菜を買うお客様の為にも表示する方が正しいと思うんですよね。自分の子供も消費者もみんな同じなんですから、安全という表現ではなく本当の意味で安心して食べられる野菜作りが絶対に必要なんです。自分達が作り出してきた今の時代、地球環境を良くするためにも生産者が責任を持って、次の子供たち、そのまた孫たちに安心して提供できる作物を残していけるよう、一刻も早く自然と向き合い、本気で完全無農薬農法に取り組まなければいけない時がきたと思います。

 

―本日はお忙しい中ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りいたします。

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