宮崎大学 学長 住吉 昭信 氏

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宮崎大学 学長 住吉 昭信 氏に聞く。

宮崎大学 住吉昭信 学長.jpg宮崎大学医学部附属病院は開院後30年が過ぎ、施設の老朽化が進み、その改善が大きな課題でありました。

 その要求が叶って、7年という長丁場ではありますが、最先端医療を担う、患者の為の診療体制の改善・整備と地域医療の支援体制並びに教育環境の改善・整備を目指して、平成18年からその再整備に取り組んでいます。総工事の概要は、「新中央診療棟と新外来診療棟の増築」「既設中央診療棟、病棟、外来診療棟の改修」からなっています。その第一期工事「新中央診療棟」の増築がこの度完成し、14日から稼働することになりました。

 

「新中央診療棟」は4階建てで、4階に機械室、3階に12の手術室からなる手術部があり、医療機器も最新のものに更新され、最先端医療を担うに相応しいものに生まれ変わりました。2階には精神科の外来と病棟があり、1階に材料部を配置し、機能的な運用が可能になりました。

 

引き続き「旧中央診療棟」の改修を行いますが、旧手術部跡には、集中治療病床を16床に拡充・整備し、集中管理することにして、看護業務の軽減と安全性の向上を図ることにしています。旧集中治療部跡に血液浄化療法部を10床に拡充・整備します。旧材料部跡には、給食施設を移設リニューアルし、施設の改善を図ります。

輸血部は、検査部に併設し、業務の合理化を図ると共に、検査部、放射線部、薬剤部と光学診療部は、現地で整備リニューアルを行います。

 

「新外来診療棟」の増築では、現在1~7階に分散している外来を、3階建ての建物に集中し、エスカレターを設置し、患者の導線を良くし、明るい待合室とプライバシーの保てる診察室にし、さらに臓器別診療をすることで、受診しやすい体制の実現を目指します。

「新外来診療棟」は、現病院正面の駐車場部分に建設予定で、そのための代替駐車場として、病院西側の駐車場跡に、380台収容可能な立体駐車場を建設し、既に稼働しています。

 

 「旧外来診療棟など」は、一旦、旧病棟改修の仮設病棟に改修・転用しますが、病棟改修後は、医師の居室、カンファレンスルーム等教育研究用の部屋と、さらには「がん診療部」の設置に伴う外来化学療法室などの拡充・整備に当てます。併せて「旧病棟」の改修では、病棟エリアを「旧外来診療棟」部分へ拡充・整備し、個室率を13%から29%に増やし、患者の居住環境を改善すると共に、患者への説明室や家族控室の整備を行います。併せて、スタッフステーションも拡充・整備し、職場環境の改善を図ります。

 

平成18年から7年かけて、以上のような再整備を行いますが、それが完成すると、次のような特徴が実現することになります。

プライバシーに配慮した外来診療、臓器別外来診療を可能にします個室が増え療養環境が改善すると共に、重症患者さんの為の治療室が増加します先端医療を行う手術室を整える一方、日帰り手術を行います医療材料が円滑に供給され、迅速かつ安全な治療を実施します㈭快適な環境で血液透析が受けられます

同時に多数の方が「がん化学療法」を受けられます医療従事者に働きやすい環境を提供すると共に、病院経営が改善されます。

 

以上、宮崎大学医学部附属病院再整備の概要を述べましたが、大学附属病院には、法人化後、収支状況によっては毎年2%の経営改善、すなわち2%の増収が課せられる仕組があります。しかも附属病院の新築、改修はその費用の90%は国からの借金であり、大学はそれを毎年の病院収入から年賦償還しなければなりません。

 

従って病院再整備は、かなりのリスクを負うことになります。それでも私たちが再整備に踏み切った理由は病院の老朽化が、時代の医療レベルを維持できないこと、これでは宮崎県唯一の最先端医療を担う「特定機能病院」として機能し得ないと判断したからであります。従って、私たちは歯を食いしばってそれに耐える覚悟をして、再整備に取り組んでいます。ご理解とご支援を御願い申し上げます。

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