睦屋商事株式会社 平吉 廣年(ひろとし)社長

| コメント(0) | トラックバック(0)
平吉廣年社長.jpg
宮崎市の高千穂道に位置する「睦屋商事」は不動産のデパートとして、創業45年、宅地開発、住宅建設、分譲、マンション、中古物件、賃貸管理に至るまで宮崎の街に信用を築く地元企業として、お客様のあらゆるニーズにお応えできるよう、常に新しい時代の住環境を提案し続けている。総合不動産業の「睦屋商事」、「睦屋ホーム」の代表である平吉社長に45年を振り返ってお話を伺った。
睦屋商事.jpg延岡出身の平吉社長、今から50年前、大学を卒業後、宮崎に帰り、橘道で婦人服の商売を始める。当時は、お客様の洋服のデザインの注文を受けてから縫子さんが縫うという「婦人服」が人気で、馴染みのお客様も多く繁盛していた。しかし、段々とブティックが流行り始め、時代の流れの変化を敏感に感じ取った平吉社長、このままでいいのだろうか?と自問自答する毎日が続く。丁度その頃、繊維業界の変化もあり、お客様から喜んで頂き、お造りした住宅にお客様が満足して住んで頂く事を念頭に不動産業へ転身する。今から45年前のことだ。 婦人服から不動産業という、180度違う業界で大変だったのでは?という質問に「洋服も住宅づくりも良いものを作りたい、斬新なものを作りたい、お客様に喜ばれたいという思いは同じ、通じるものがある」と。
また、お客様がどんな要望をもっているのか?何を考えているのか?お客様のニーズを読み取ることはとても大事だと。

たとえば、不動産で言えば、田舎の広い所に住みたいとか、草取りは面倒だからマンションがいいとか、お買いになるお客様のポイントをどこにもっていくかが重要だ。好みに合わせた住宅を、しかも予算にあったものを、お客様の年齢や子供さんの有無など色々な条件を満たしてもらったうえで、お客様のニーズに合わせてお薦めしている。
 そして時代の空気を読むことも大事。最近の宅地の傾向を伺ってみると、今は、バリアフリーの時代。昔は自分の玄関に着くまでにもいくつかの階段があり、段差のある宅地が売れていたが、時代は変わり、階段のない宅地が人気だとか。

また「部屋の中の住宅機器を見ると、オイルショックやバブルを境にして経済が変わったのと同じように、住宅機器も確かな変化が感じられる」と。お風呂、流し、洗面などすばらしい住宅機器ができてきた。昔は15年位で、買い替えるパターンが多かったが、今は耐久年数も長くなり、簡単に替える時代ではなくなってきたようだ。一度買えば、20年位は軽くもつ。一度しっかりした良い商品を選べば、半永久的と言えるだろう。一般的に、男性は家の中でお風呂を重視し、奥様方は台所に重点を置きたいと要求するとか。良いものをお客様の目線で選んで頂くために、台所など住宅機器を含めた展示場へのご案内も好評を得ている。「毎日毎日使うものだからこそ、お客様に満足して頂けるような良い住宅機器を選んでもらいたい」と。

創業してから今までを振り返って頂くと、「宝塚ニュータウン」、「ニュータウン飛鳥」、「レークサイド月見ヶ丘」、「あさひヶ丘ニュータウン」と他にも色々と開発されてきたが、中でも思い出深いのは、旧MRT跡の「ニュータウン神宮苑」が、1993年、美しく魅力ある街づくりを進めるための「宮崎市都市景観条例」に基づき創設された「宮崎市都市景観賞」を受賞し高い評価を得たことだ。「ニュータウン神宮苑」は団地全体に統一感を持たせ、住宅地にふさわしい静かなたたずまいを醸し出しており、先進的な宅地づくりが高く評価された。
その「宮崎市都市景観賞」受賞後も、美しい都市景観づくりに参加しながら、時代のニーズに即応し、人と住まいと自然の調和を求めて歩んでこられた。
また良いものを安くという考え方に徹し、バブルの影響後、コストが高くなっても、良いものを安くするための努力は忘れない。

最近では、「テル新名爪」、「シーサイド佐土原」と人気を得ているが、中でも現在、力を入れているのが、「テル新名爪」。この「テル」とは、ギリシア語で、景観が良い丘という意味。見晴らしがよく歴史遺産としても名高い、古代西アジア一帯をイメージした「テル新名爪」は、「テル」の語源の通り、眺めが良く、文化の香り漂う町並みだ。「蓮ヶ池史跡公園」、「みやざき歴史文化館」も近くにあり、周囲は緑あふれる自然も豊富にある。また利便性もよく、北バイパスもでき、宮崎市街地へも15分圏内と交通アクセスも良い。スーパー、病院、学校にも近く快適性も求めた気持ちのいい空間だ。

土地開発についての一番のご苦労をお伺いすると、土地開発には法律が絡んでくるので、法律が変わるたびに大変な作業と、ご苦労があるようだ。専門家と相談しながら、法律の改正点に合わせた開発が必要になってくる。なんといっても大きな仕事なので、お金もいる。人材もいる。そして人間だから運もともなう。全部が揃わないと仕事はうまくいかないので、いい時と悪い時が極端だと。それだけに開発するときの決断は難しそうだ。

不動産業を通して、今と昔を比較して頂くと、「今は金利が低く、不動産が買いやすい時代とも言えるだろう。しかし一方で金利が上がらないと困る人達もいる。たとえば、お年寄りを例にすると、今は、"お年寄りが子供にお金をあげない時代"。自分の年金が将来どうなるかわからない、預金をしても金利がついていないからだ。一昔前みたいに預金金利が付いていたら、子供が家を買う時に頭金を出してあげる親も多かったが、そういうお金が今ない。高齢者の暮らしを考えると、今後どうなるか不安を抱える人が多い。入るものがないのに出しっぱなし。高年齢の自殺も増えており、一番危惧するところだ。これには、社会的な責任がある」と強調する。「年金の押さえもそうだし、バブルも国が作った。金利が付かない時代、日本だけ低金利の厳しい時代だ」と。

 その厳しい時代を生き抜いていくために、社長室には社長自らが墨字で書かれたという、いくつもの大きな文字が並ぶ。中には社長が作られた言葉もある。その文字を見てご自分を奮い起こさせるとか。「いつもその文字を見ていると、こうしなければならないとか、こう考えるといいとかアィディアも出てきて心も落ち着く」と。
その中でも最近の座右の銘は「縁尋機妙」という言葉。縁が縁を呼んで、幸せになるという意味。「自分なりにいつもこの言葉を考えています。従業員にも縁があって私達は、仕事ができる。そしてみんな幸せになるようにしないといけないと常々言っています」と。
バブルの後、一番苦しい時に書いたのが「乾坤一擲」。それが過ぎてやっていけると書いたのが「乗波泳巧」、とその時代、その時代を乗り越えてこられた幾つかの言葉が並ぶ。社長自らの生きてこられた歴史のようなものを感じられた。

仕事の悩みなども人に相談されることなく、いつもご自分と対話しながら、ご自分の事はご自分で解決されるという平吉社長。「ストレスも感じません」と微笑む和やかな社長の中にひたむきな強さを感じました。

Categories

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 睦屋商事株式会社 平吉 廣年(ひろとし)社長

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.blog-journal.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/57

コメントする

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31