宮崎鶴田記念クリニック 西川 清院長

| コメント(0) | トラックバック(0)
西川 清 院長.jpg今年も残り少なくなってきたが、自分の身体の大掃除・ケアは大丈夫?あちらこちらに金属疲労は起こっていないだろうか。健康の危機管理は自己責任。 そこで、相変わらず日本人の死亡原因のトップである「がん」の早期発見に威力を発揮するPET検診について、宮崎鶴田記念クリニックの西川 清院長にお話を伺った。
PET.jpg「がん」は治る病気といわれるようになったものの、日本人死因の3分の1は「がん」である。「がん」には1期~4期まであり、1期が早期で数字が多くなるほど進行していることを表す。治る割合を数字で示すと、1期で80%、2期は60%、3期は40%前後、4期だと10~20%程度。当然ながら、1期(早期)に発見して、治療をすることが肝心なのである。

「がん」の"超"ともいえる早期発見に威力を発揮するPET検診とはどんなものなのだろうか?PETとは、Positron(陽電子) Emission(放射物) Tomography(断層撮影)=ポジトロン断層撮影の略称。
がん細胞が正常な細胞より増殖が盛んで、一般的に正常細胞に比べ3~8倍の糖分(ブドウ糖)を取り込む...つまり、「がん細胞はブドウ糖が大好き」という性質を利用して、糖分を合成したPET用の薬剤を静脈注射で体内に入れ、PETカメラにて全身を撮影する。
身体を断層撮影するという点では、MRIやCT検査と同様であるが、いちばんの違いは、MRIやCTが特定の部位のがん細胞の形態を画像化するのに対して、PET検査は、がん細胞が糖分(ブドウ糖)を取り込んで消費する様子を画像化するという点である。

撮影前に、薬剤として静脈注射する糖分には、特別な光(放射線)を出す物質が組み込まれていて、その光をPETカメラで撮影すると、糖分を取り込んだがん細胞の位置や広がりが、正確に診断できるのだ。
従来の検査法では診断が難しかった部位のがんや、増殖前のごく小さながんを発見することも可能である。つまりは1期の、数ミリ単位、5mm~1cmのがん細胞を見つけることができ、検出率は従来の方法に比べて約20倍とされている。

一般的に検査にかかる時間は3~4時間程度だが、どんな手順で検査が行われるのだろうか。実際に体験してみた。

受付を済ませ、まず採尿して検査着に着替えて問診。そして、腹部の超音波検査。
その後、胸部と腹部のCT検査を受け、採血の後、PET検査用薬剤を静脈注射。
この時、針を刺すのは採血の時だけ。そのままの針で静脈注射なのでチクリとするのは1度だけで済む。
静脈注射の後は、薬剤が広がるまで約1時間安静にする。筋肉を使うと、薬剤が筋肉に集まり、正しい診断ができなくなる場合があるからだそうで、ただひたすら目を閉じて静かに・・・寝てもかまわないそうだ。
そして検査台に横になり、PETカメラでの撮影が約20分。撮影は静かで楽である。
これで検査は終了。朝食抜きで検査に臨むので、クリニックで出されるパン・サラダ・
スープの軽食を頂いている間に診断結果が出され、院長からの診断結果説明。
尿検査と血液検査(腫瘍マーカー)の結果報告は、約2週間後に郵送されてくる。

診断結果は、PETカメラとCTで撮影したものを、コンピュータで3次元画像にして説明される。パソコンの画面に自分の全身が映し出され、それがゆっくりと回転しながら、全方向からの様子を見ることができる。
この時、がん細胞があれば、赤やピンクに光って見えるのだ。

「PET検査の最大の利点は、人間の目が届かないところのがんが発見できることですね。実際、他の検診でOK(異常なし)だった人に見つかることもあるんです。
2003年10月にスタートしましたが、PET検査でがんが見つかる人は2.5%。
100人に2~3人の割合で見つかっています。早期で見つかった方の殆どは、治療後元気に過ごしておられます。
それに、PETは身体に負担をかけずに、3~4時間で全身を検査することができます。ですから、なんとなく怖いとか苦痛だといった理由でこれまで1度も健康診断や検診を受けたことがない方や、忙しくて時間が取れないという方にもおススメの検査です。」

もちろん、PET検査が万能である訳ではなく、胃がんは胃カメラ、脳の検査は頭部MRI・MRAによる検査がより有効であるが、これらとPET検査を組み合わせることで、より精密な診断結果を得ることができる。

「特に自覚症状がないから大丈夫と高を括っていてはいけません。
がんは自覚症状がないので、症状が表れたときには、殆どのがんでは進行していることが多く、治療法がない場合もあります。1期(早期)でなくとも、少しでも早く見つけることで、根治に向けてより有効な治療をすることができるんです。」

最新・最先端の医療技術が結集されたがん診断法であるPET、アメリカでは1990年代から、がん患者の治療経過観察のため、あるいは臨床応用としてはあったそうだが、これを検診法としているのは日本独自のシステムなのだそうである。

現在、宮崎県内でPET検査を受けられるのは3箇所。研究機関を除けば、全国でも数十箇所である。
また、宮崎鶴田記念クリニックでは、PETとCTの撮影が同時に行えるPET-CTカメラも導入している。PETとCTをそれぞれ単独で撮影した場合より、PET-CTカメラの方が、飛躍的に診断精度が向上するそうだ。

日本人の死亡原因の1位、また年齢別死亡者の内、がんで亡くなる人の割合が50代では44.8%という数字を見ても、がんは他人事ではない。
さして健康に不安はないが、タバコや酒を愛してやまない方や、働き盛りや責任ある立場にいるという方、親族にがん患者がいてリスクが高いのでは・・・という方など、思い悩んでいるより一度検査を受けてみられてはいかがだろうか。

万が一、早期に見つかれば、根治できる確率も高く、早く見つかるほど身体への負担も、また経済的負担もより少なくて済む。
実際に検査を受けてみて、とても楽だったこと、何より現在の健康状態がわかり、日々心配なく過ごせることからも、検査嫌いのあなたにもおススメだ。
検査終了後に頂いた3次元処理した撮影画像のCDと、郵送されてきた血液検査結果の冊子は今後の健康管理のためにも大切にとってある。

宮崎鶴田記念クリニックでは、月に2回は日曜日にも検査を行っている。
予約・問い合わせは、0120-371-174(月~金8:30~18:00)
宮崎市阿波岐原町宝財2281-1(山崎街道 くまそうどん前)

因みに、年末年始は、検査を受けるには比較的余裕があるそうです。

Categories

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 宮崎鶴田記念クリニック 西川 清院長

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.blog-journal.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/55

コメントする

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31