株式会社 新緑園 代表取締役 黒木 信吾さん 

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創業30年、新富町にあるお茶の「新緑園」は茶の生産から、加工、販売などを手がける。 中規模ならではの会社の基盤を生かし、大手にはできない、細かい配慮を心がけ人気を集めている。たとえば、100パーセント、納得しない製品は売らないとか、良い品ができるまでお客に待ってもらうなど臨機応変に。工場で一つ一つ、吟味していく、徹底した細かい管理が自慢。
 4年前に創業者であり、お父様である「黒木昭雄」社長の二代目として、社長に就任した黒木信吾社長、地元密着型から、県外への思いは強い。宮崎の品質の良いお茶をもっと広めたいと意気込む。
 
お茶1.jpg宮崎は、全国的にはまだまだ「マイナー産地」。これからも宮崎のお茶をどんどんアピールし、もっとその良さを全国の皆さんにわかってもらいたい。  意外と知られていないのですが、宮崎のお茶の生産量は全国4位。宮崎産のお茶は品質が良いので、一昔前は、全国的にも有名な、「静岡茶」、「宇治茶」、「八女茶」などの茶処にブレンド茶として出荷されていたんです。 つまり、「宮崎茶」とは表面には出ずに、有名産地のお茶にブレンドされて販売されていたわけです。しかし、最近は表示の問題があり、「宮崎茶」の名称が表にでるように。そこで、「宮崎茶」という名前を売る、絶好のチャンスということになったものの、現実は売れない。「宮崎にもお茶ができるのですか?」という素朴な質問に何度も会い、最初は、特に苦労しました。 消費者の立場から考えると、ブランド力のある、「静岡茶」などにどうしても流れていくんですね。これはある程度仕方のないことです。しかし、最近では、 長年の努力で、「宮崎茶」というブランド力も少しずつ浸透してきました。これからは、ブランド力の強化にかかっていますね。と黒木さんの表情は一段と真剣になった。
 今は、まだ、宮崎ブランドが浸透していないので、県外に売り込んでいくのにはかなりの苦労があります。ブランド力があると、たとえば、鹿児島なら同じ鹿児島でも、「知覧茶」は名が通ってますよね。 だから、同じ鹿児島のお茶でも「知覧茶」だと流通し易い訳です。そこで、宮崎産のお茶のブランド強化をしていくためには、我が社、また他社の単独の力だけでは限界があるんです。しかし、幸いなことに、「緑葉会」という協力な仲間達がいます。 宮崎県のお茶の組合の、本当にやる気のある、気の合った仲間達とこの会を作っているんですが、会のメンバーで集まって、東北などを中心に県外に宮崎茶のいわゆる「殴りこみ」をかけるんです。 中でも、特に東北には、力を入れています。 東北のお客様は今までは、99パーセント、ブランド力のある静岡のお茶を買っていたんです。でも宮崎のお茶は安くて、品質が良いということが、ここ何年かの営業の結果、お客様にも浸透してきて、結果が出てきたからなんです。 やはり、宮崎茶の品質を認められた時が一番嬉しいですね。
 いわゆる「知事効果」っていうのも多少あり、今が「宮崎茶」の売りには絶好のチャンスかもしれないですね。東北地方などに、2、3件、「宮崎茶」を提案してもずっと売れなかった所があるんですが、あの知事のキャラクターとネーミングを入れたら、取引が成立した所がありました。知事のシールを貼るだけで、東北などでも小売店などに並べてもらえる。4年、5年と営業しても無理だったのに。そして、実際によく買ってもらえる。
 しかし、東国原知事もおっしゃっているんですが、「一回目は買ってもらっても、味を良くしないとリピートがない。内容を良くしなければ二回目はない」とね。しかし、今は嬉しいことに、「宮崎茶」を購入するリピーターがどんどん増えています。
 「新緑園」にも知事のイラストをあしらった商品やネーミングを入れた商品がいくつかありますが、「そのまんま宮崎茶」は県内外から、香りも味もいいと、かなりの人気です。お茶を加工する最後のお茶の葉を炒る工程で、火の温度を強くすることで、香りを強化しています。また、よりお茶の入れ方の簡単なティーパックになった「そのまんま宮崎茶」も評判のようです。
それから、東国原知事のイラスト入りの「日向夏茶」、「ゆず茶」も南国、宮崎県産の日向夏、柚子を使い、お茶屋さんが作った新感覚の果実茶として、お湯で割ってホットで、また冷水で割ってアイスで楽しめるお茶として地元のお客様だけではなく、県外へのお土産などにも喜ばれています。 他にも、「新緑園」の店内には、たくさんのお茶とともに、奥様が一品一品、集められたという茶器なども置かれ、香りのいいお茶の香りが立ち込め、落ち着いた明るい雰囲気。
 また従業員との信頼関係も大事にしている黒木社長。 社員が「新緑園」に勤めて良かったな、という環境を作りたいですね。やりがいをもってもらえるような。 そして、5年後、10年後も同じスタッフとやりたいですね。「スモール、ストロング」自分の造語なんですが、小さくても強い会社にしたい。 田舎にすごくいいお茶屋があるよ。社員もちゃんとしてるし、社長も頑張っているよ。お茶の品質もいいし、絶対あのお茶屋なら間違いないというね。これからも全国に向けて、宮崎産の品質の良いお茶をアピールし、浸透させていきたいですね。

株式会社「新緑園」
創業30年。 「お茶処 新緑園」として新富町大字新田に茶園を持ち、九州茶品評会では一等入賞茶園に。自園生産茶を中心に加工、販売し、県内産の優良茶をブレンドしている。品質と安全性重視で、「一葉一葉に想いをこめて」をモットーに生産し、頑固な茶農家としてのこだわりを持ち、仕上げています。
煎茶、釜炒り茶、有機栽培茶、玄米茶、深蒸し茶、白折、ほうじ茶、玉緑茶、玉露、抹茶入り玄米茶、芽茶、秋番茶など、取扱商品も多数。

プロフィール:黒木信吾 1964年、新富町生まれ、43歳。  高鍋高校、亜細亜大学卒業後、平成元年(株)テレビ宮崎、入社。5年間、営業部に在職。平成5年、株式会社 新緑園の後継者となる。平成16年、4月に新緑園の代表取締役に。静岡県で開催された 緑茶鑑定競技大会で六段位を取得した茶匠。 奥様と、小5、小2、2歳の家族をこよなく愛する、3児のお父さん。

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